＊２＊直感 2009 ページ5
この男と深く関わるとまずい。
そう思ったのはあのキスシーンの反響がすごかったと聞いた後で。
その影響で台本の流れが代わると聞いた後だった。
一体あのキスシーンの何がそんなに視聴者の心を掴んだのかさっぱりだった。
只のキスシーンに過ぎないと思っていたのは、わたしだけで。
あれをきっかけにナゼかわたしはヒチョルの飲み友達のポジションに収まり。
わたしのほうが年下にも関わらず呼び捨てまで許される仲になった。
”年齢も性別も超えた、演技者の仲間”だとヒチョルが言うから、ヒチョルという深海に落ちそうだったわたしは冷静さを取り戻した。
あっちにその気は一切なさそうだ。危ない。
そう思い直して、あれは勘違いだったんだと言い聞かせる日々。
意識して、報われない想いに身を焦がすほど、青くはない。
HC「なあA、撮影の後、予定ある？」
「わたし？…無いけど、ヒチョルは練習あるでしょ？」
HC「え、ああ。俺行かない。飲もうぜ」
「何で行かないの？…どこで？」
HC「お前ん家は？」
「いいけど…」
あのキスシーンをきっかけに、連絡先を交換して今はこういう流れがスタンダードになってる。
恐ろしいくらい人の懐に入るのが上手いヒチョル。
だけど分かった事がある。
仲よくなるととことんだけど、それまでものすごいバリアを張ってる。
噂より真面目で、しっかりしてるヒチョルの姿に、徐々にマジで惹かれる自分。
そしてそれを必死で止める自分。
ココのところそれの攻防が頭の中で繰り広げられてる状態。
”明日は撮影もないし、とことん飲むか”と我が家で飲んだのが間違いだったのか。
その日は台本が上がってくる二日前だった。
ナゼか妙に肌寒く感じ、布団を手繰り寄せる。
布団が温かいと思った。幸せを感じた瞬間。
身体にリアルに触れた布団の感触にいつもと違うと感じて目を覚ます。
ベッドから香る知らない煙草のにおい。
「あれ？わたし脱いで寝た…？」
記憶をたどる。ヒチョルと飲んで…飲んで…飲んで…。
まさか！布団をめくってヒチョル！
なんてことは…なかった。
はあ〜っと全力で安心したところに開く部屋の扉。
上半身裸でボクサーパンツ一枚で、ペットボトルの水を飲むヒチョル。
フェロモン全開に見えるその横顔に、見とれる…。
…じゃ無くて。まさかと思うけど…。
ヒチョルがこっちに気付いてにやりと口角を上げた。
…それで全てを悟ったわたしは、そのままベッドに倒れた。
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しお(プロフ) - まみさん» えーと、希とついてる方が連載中です。ついてないのは連載前の試験公開の作品ですので、中身は公開まで内緒ですー！すみません！ (2014年7月13日 14時) (
レス) id: f8fa8d899f (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - あゆあ☆１さん» こんにちは、パスのついてない方が連載中です。パスの方は先行公開のほうなので、もう追い付きますよー！お読みいただけるのはタイトルに希←がついてるものだけになります。ごめんなさい！ (2014年7月13日 14時) (レス) id: f8fa8d899f (このIDを非表示/違反報告)
あゆあ☆１(プロフ) - 汐 さんはじめましてです＾−＾小説をよませてもらってます＾−＾いつも楽しみに読ませてもらってます＾−＾ぜひ続きを読みたいのでパスワード教えてください＞＜よろしくお願いします＾−＾ペコリ (2014年7月13日 13時) (レス) id: 58d6f964b4 (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - こんにちは！この小説大好きなんですが、途中からパスワードがかかってて読めません(￣▼￣；)よろしければ教えてもらえませんか？続きが気になって気になって(笑▽笑) (2014年6月29日 10時) (レス) id: e10cbe5985 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - naeponさん» あわわわ！今気づきました。えっと、メッセージ送っておきます！ (2014年4月17日 8時) (レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汐
| 作成日時：2014年4月7日 8時
