第73話 お断り！ ページ28
「珍種だから手元に置いておきたいって？ 言っておくけど、あたしは誰にも……ユニにだって、ユキお姉ちゃんにだって侍る気はないから。特に白蘭、あんたには絶対にない！！ 勧誘もお断り！！」
そして、不安を湛えた表情でいるユニに振り返る。
「ユニ」
「真美…」
「巻き込んだだとか、後悔の念だとか、そんなこと感じる必要はまったくないよ！ だってあたしたち、親友だから！！！ マフィアのボスじゃなくて、ただ一人の女の子の助けになるためにあたしはここにいる。さ、ユニ、言いたいことぜーんぶ言っちゃいな！ バックにはあたしたちがついてるんだから！！」
瞳孔をかっ開いたマシマロ野郎に怯むでもなく、不敵に笑って見せた真美ちゃんはそりゃあもう格好良かった。
【思ったんだが、ユニの王子様ポジションにいるのは沢田綱吉じゃなくて古里真美じゃね？】
真美ちゃんなら完敗だわ。
「ありがとう、真美。……白蘭、もう貴方には私たちの魂を預けるわけにはいきません。勿論、ユキお姉さまとミドゥーザさんをネヴェリータ・ディティーマファミリーに渡すつもりもありません」
ん？
「……オネーサン、あの子めっちゃいい子だネ」
『なんだミドゥーザ、照れてるの？ 可愛い奴だなっ』
「ちょっ、やめっ」
ぐりぐりと頭を撫でくりまわしてやる。愛い奴め〜！
『ただし嫁にはやらん』
「真顔やめてヨ！ 怖すぎィ！」
これはガチだからな？
「なーに勝手なこと言ってんの？ それ持って逃げるんなら、地の果てまで追いかけて奪うだけだよ。さぁ、帰ろう。僕のところへ戻っておいで。ひとりが嫌なら真美チャンを連れて来てもいいよ」
「お断りっ！！」
「お断りします」
うんうん、二人ともいい顔つきだ。
「うーん……悪い子だなぁ♪」
諦めの悪いマシマロ野郎が二人に差し迫る。
「ツナ君！！ 助けてあげて！！」
「えっ。でっ、でも…」
ズガンッ！！！ キュアァア……！！！！
「リボーン！！」
「母さん！！」
リボーンくんはマシマロ野郎の襟をブチ撃ち抜き、私は真美ちゃんを狙い飛び出してきたパン野郎を酷氷の炎を纏わせた手で殴り飛ばす。
「おじさま！」
「ユキお姉ちゃん！ ありがと〜」
はぁ……赤髪ツインテ美少女が満面の笑みを向けてきた……未来さいッこう…
「ユキちゃ〜ん！ 無事だったんですね！」
『ぐふっ…！ な、なんだ……ただの天使か…』
愛しの妹のキラキラエフェクトに眩暈がしてきた……はぁ、幸せ…
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霽月(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます。さ、最初から…もはや最初の頃のは書き直したいレベルでお恥ずかしい限りです。最後まで面白いものを書けるよう、頑張ります！ (2019年3月11日 19時) (
レス) id: b6246d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - こんな遅くにすみません！２日かけて最初からユニちゃんと未来で再会！って感じの所まで読みました！面白かったです！これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年3月7日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2018年4月17日 22時
