秘密の部屋とＷ・ミネルヴァ ページ33
『では報告をどうぞ』
エ「敵の策を読むにはまず敵を知ること、そう思ってギルダと改めてきちんとママを観察してみたの」
ほうほう。
エ「ママは毎晩8時前に消える」
ノ「消える？」
エ「そう。ハウスのどこにもいなくなるの」
ギ「結論から言うとハウスには私達の知らない秘密の部屋がある」
『そんなものが』
エ「そう、場所はココ」
エマが印をつけたのは洗面所と書斎との間の壁
ギ「ママの寝室って隣にトイレと洗面所、その先に壁を挟んでママの書斎って続くんだけど、ここ多分壁じゃない」
書斎に入って洗面所から出てくるママ...
ギ「気づいたの、姿を消す前ママは決まって書斎か洗面所に入っていく」
よくよく考えたらママそんなミスしないよね
エ「それで部屋の内側と廊下側、それぞれ距離を測ってみた」
ノ「どうだった？」
エ「合わなかった。私の足で10個分くらいの差がある」
確かに秘密ならそれで事足りるね
ギ「一方は壁、一方は本棚だけどどちらにも隠し扉があるんだと思う。その先に秘密の部屋がある」
ド「けどそれなんのため？」
『定時連絡？』
レ「そう、ママは本部に毎日定時連絡をしている。そのための部屋だろう」
ド「本部？」
ノ「ハウスに弟妹や大人を供給している地点だよ」
ノ「レイは知ってたの？ここに部屋があるって」
レ「いや、そういう部屋があるって存在は疑ってたけど」
ド「入ってみようぜ！外との通信手段、それにコニー達の行先も何か手がかりが掴めるかもしれない」
『鍵はノーマンがいればなんとかなるし』
ここで4人全員が引いたら不審だ。
レ「待て待てそこまでするメリットはない」
エ「たしかに」
おい
レ「通信手段つっても十中八九本部と繋がってるだけだし出てった兄弟の行き先なんてママは知らない。手がかり以前の問題だ。」
ノ「その上下手したら発信器で僕らの行動がバレてしまう。その部屋のセキュリティが分からない以上強行突破はなるべく避けたい」
ド「だけど！」
『リスクが高すぎる、か』
エマが不審すぎる
ノ「とにかくシスターには気をつけて。下手に墓穴を掘らぬこと」
レ「その通り。ママはもちろんシスターにバレたら即アウト、そのつもりで動け」
エ「普通にしてれば大丈夫だよ」
さあこの2人は何もしないでいてくれるだろうか。まず無理でしょうね。
ギ「うん」
ド「夕飯の準備行ってくる」
『私も行く』
監視しないと
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空(プロフ) - 完結おめでとうございます!!すごく面白かったです!! (2018年10月8日 13時) (
レス) id: 819f837169 (このIDを非表示/違反報告)
へびいちご日和 - 空さん» 暖かいコメントありがとうございます！なんとか完結させることができました！ (2018年10月8日 8時) (レス) id: 29fdad6945 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - すごく読みやすいし、読み進めるたびに次はどうなるんだろうとドキドキします！！更新頑張って下さい！ (2018年9月30日 17時) (レス) id: 819f837169 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：へびいちご日和 | 作成日時：2018年9月21日 22時
