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夜9時、ノーマンとレイが待っていた。
ノ「呼び出しちゃってごめんね」
『いいのいいの』
ノ「エマには聞かれたくなくて」
『うん。お昼の話、どこまで聞こえてたかでしょ』
ノ「さっすが話が早いね」
『聞いてたのは発信器がどうのこうののくだり。鬼の技術がとかだとしたら詰んでるだ とか。正直なんのことか分からなくて戸惑った。』
平然と嘘をつく。発信器の存在やそれが個人を特定はできないものってことくらいママを見てれば分かるのに。
ノ「あのね、落ち着いて聞いてほしいんだ」
『何を？』
ノ「僕たちはここから逃げなければならない」
そこから先の話は推測どおりだった。12歳までというタイムリミットが脳が成長するリミットということは知らなかったけれど。あくまでも事実を受け入れるのに苦労する純粋な子を演じて尋ねる。
『じゃああの日2人は死んでるコニーを見たの？』
ノ「そうだよ」
そりゃ悪夢も見るわ、かわいそうにエマ。
『でも逃げるといってもどうするの？計画の時点でママにバレたらおしまいでしょ？』
ノ「今のところ策の先の確認とロープの用意は済んでいる」
『順調だね。そういえば何人で逃げるの？』
実はこれがこの脱獄の1番の難所かもしれない。ママは手強いからなるべく少人数がいいけれど...
ノ「今のところ全員で逃げようとしてる」
ほらね。エマがそういったのだろう。そしてそれをエマ大好きなノーマンが否定できるわけがない。
レ「俺はまだ納得してないぞ」
今までずっと黙ってたレイが口を開いた。
『ごめんねノーマン、それに関しては私もレイと同じ意見』
ノ「まぁそうだよね〜でもねエマが泣いたんだ。」
『めったに泣かないエマが？』
ノ「うん。しかも自分の身を心配してじゃない。もう誰の出荷も見たくないって泣いたんだ。誰かを置いて行ったらそれはエマにとっては死と同義語だろ？」
『そうだね...うんちょっと考えさせて』
ノ「わかった」
レ「お前はわかってるだろ？これがどれだけリス高い話なのか」
『わかってるよ』
おやすみの挨拶をして自分の部屋に戻る。小さい子を置いていくのは彼らが足手まといになるから。ならば人一倍体力がない私も足手まといではないのか。成功率を上げるにはいない方がいいんじゃないか？足取りが重くなった。
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空(プロフ) - 完結おめでとうございます!!すごく面白かったです!! (2018年10月8日 13時) (
レス) id: 819f837169 (このIDを非表示/違反報告)
へびいちご日和 - 空さん» 暖かいコメントありがとうございます！なんとか完結させることができました！ (2018年10月8日 8時) (レス) id: 29fdad6945 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - すごく読みやすいし、読み進めるたびに次はどうなるんだろうとドキドキします！！更新頑張って下さい！ (2018年9月30日 17時) (レス) id: 819f837169 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：へびいちご日和 | 作成日時：2018年9月21日 22時
