領域 ページ26
レイが持ってきてくれた氷嚢を受け取ると
私はそれを頬に当てた
冷たさが頬の熱を奪っていく
「しばらくそうしてろ」
クリスはベッドから立ち上ると部屋を離れた
「Aちゃん、大丈夫？
あんまり痛むようなら言ってね」
レイはしばらくそばについていてくれた
と、言っても特にやることもなく
心配そうに私の様子を見ているだけだったけど
頬を十分冷やしだんだんその冷たさに
しびれを感じてくる頃、クリスが部屋に戻ってきた
「レイ、お前も風呂入ってこい」
「うん、わかった」
レイは“もう平気？”と私に確認すると
氷の解けた氷嚢を持って部屋を出て行った
入れ換わりにやってきたクリスは
ナイトガウン姿でベッドの上に腰掛けると
ヘッドボードにもたれた私に並んだ
「もう、あんな風に危ないことには巻き込まない
お前のことは俺が守るから安心しろ」
いつも意地悪なことばかり言ってくる彼が
こんな風に私に言葉を投げかけるのを聞いて
不思議な気分だった
「ここは前のトコみたいにこの部屋の中だけじゃなく
この家の中ならどこにいてもいい
前より少しは自由になるだろう？」
私の空間は少しだけ広がったみたいだ
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ひまわり(プロフ) - レラサランヘさん» コメントありがとうございます。引き続きお楽しみいただけるよう頑張ります！ (2015年4月19日 1時) (
レス) id: e44d3f7402 (このIDを非表示/違反報告)
レラサランヘ - おもしろいです、更新ファイティン！ (2015年4月18日 23時) (レス) id: 9526592b3f (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - りりさん» コメントありがとうございます。ぴょんて要素･･･あまり得意ではないですが(￣ー￣)流れ上、必要なとこもありそうなので頑張ります！ (2015年4月15日 0時) (レス) id: e44d3f7402 (このIDを非表示/違反報告)
りり - いです！今回はぴょんて要素も期待してます！更新楽しみにしてます！ (2015年4月14日 23時) (レス) id: 4d939e5c4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり | 作成日時：2015年4月13日 3時
