君のための全て

30 久しぶりの君 ページ30

( nishijima side )



予約していたお店について、個室の扉を開けると
まだAはついていないみたい。
ジャケットをハンガーにかけるていると



「ひさしぶり〜、待った？ごめんね遅くなりました。。」



西「大丈夫俺も今着いたとこ、キャリー貸して」



「ふふっ、ありがと。」



いつもAが帰国するときは必ずと言っていい程、俺は和食を選ぶようにしてる、



L.Aには外国料理といえば、韓国料理らしい、
これは真司郎情報( 笑 )



向かいあって座ると前菜とお酒が運ばれてきてるのをみて


「うわぁ、美味しそう〜！！」って


キラキラしてる目と表情は



小さい頃からまったく変わってなくて。
安心する。




「なんか顔笑ってるよ？( 笑 )」




西「ちっさかった頃の表情なんも変わってねえな、って思ってーー、」



「なにそれ？褒めてる？(*_*)」




こうやって本気でわかってない顔をする、
ほんとうに世界中を魅了するダンサーなのか疑いたくなる程のギャップ。




次々と出てくる料理に美味しいーって満足そうに
食べながら




「最近お仕事どう？」




西「えっとねえ、来月にソロのアルバムが出て、
昨日出来上がったとこ。
グループの方は夏にアリーナ回ったあとに冬にドーム決まってさ、ドームきてよー。」




「え！すごい事ばっかりだね、ドーム行きたい！
シーズン被らないといいなー。。」



西「Aは？最近どう？」




「んー、この前のパーティがあってね、
スポンサーさんが来てて、
今度東京の舞台に出演してみないか、って
言ってもらえたのと、
そこのスポンサーさんのところの
CM出演させてもらうことになったんだ。
だから半年後ぐらいから2ヶ月ぐらい日本にいることになったの。」




西「うわーーすっげえじゃん！！！
Aゆってたもんね、いつか日本で活躍できるぐらいのバレエダンサーになりたい、って。
夢に近付いてるよ、かっこいい。」




「ありがと。隆弘もドーム公演の夢叶うね！
隆弘の夢が叶うの、わたしも嬉しいな。
身体気をつけなよ？」




電話越しならお互い喧嘩腰に話してても
実際に会うとお互いを尊重し合えるこの関係、
こうやって身体のことまでも心配してくれるAが幼馴染ながらも、好きだなぁ。と思ってると

着信音がなって見ると宇野の文字。


嫌な予感がしながらもでると



宇「にっしーいまどこ？！どこー？！？！」




……俺の予想、的中。

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