君のための全て

21 テラス 3 ページ21

「うんうん！しよう！こっちで日本の友達出来るの、嬉しいなぁ。連絡してね！
あ、良かったらみつくんも連絡先交換しない？」



日「えっ？？ え、あ、うん、しよう？」



…Aちゃんから聞いてくれるとは思わなくて、
また最初に会話した時みたいな、



なんともたどたどしいかんじになってしまった。




與「あはは！日高なにびっくりしてんねん( 笑 )」




「さっき二人で話してた時もね、こんな感じだったの( 笑 )」




？「Aーー！！！」





後ろを振り返ったら、知らない人、ってゆうよりきっとバレエダンサーの人。





「あっ、 呼ばれちゃった。そろそろ写真撮ってお開きかな？」





與「そうなんや、あ！俺ら3人でも写真撮ろう？」





記念に、って真司郎のケータイで１枚撮ると




じゃあ、行くね。二人とも気をつけて帰ってねっ




と言って テラスから出ていったAちゃん、




開いたドアがバタンと閉まる音と同時に

.



與「日高、さては………やな？( 笑 )」




明らかにニヤついてる真司郎に






日「話せたけど話せてないよ、真司郎のせいじゃんか。( 笑 )」





與「ごめんやん、まあ連絡先貰えたし、

"みつくん！" やん、良かったな( 笑 )」




頬があがってしまう前に





うるせー、とだけ言って、ケータイ触ろうとするけど、

画面に写る、彼女の連絡先。




やっぱり頬はあがっていてる。




日「そろそろ行くか。」




まだ写真を撮ってる人達の横を通り先に帰ろうとすると、

写真を撮っているはずの彼女が
振り返って 笑顔だけど、声は出さずにバイバイ、と


手を振ってる彼女に









やっぱりその笑顔に惹かれてるのかもしれない。

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