君のための全て

15 圧倒されて ページ15

終演して、ゾロゾロと退場口に向かう人たち。


あまりにも人が多いから少し待ってから行こうと真司郎と二人。


待ってる間もさっきまで魅せられたものに余韻を感じてて。


２部も圧倒され、
はじめて見るもの全てに感動して、
言葉無しに物語を魅せていくバレエダンサーとはどんなに凄いのか、考えさせられた。


それに、あの日本人の木村Aさん。
本当に目が離せなかった。



きっと俺だけじゃなく、観ていた他の人も。



挨拶とパーティに来るのなら、


間近で、彼女に会ってみたい。




L.Aについて一つ目の吸収だった。



與「そろそろ挨拶、いく？」



「そうだな。人も少なくなってきてるし。
行くか。」



「真司郎今日は誘ってくれてありがとーな。

お陰様でうっとりしちゃったわ。」




與「凄かったよなぁ。あの木村Aさん！

観てた？めっちゃ綺麗やし。

あの人もパーティ来るかな？

めっちゃ話してみたいねんけど。」









やっぱり俺だけが魅了されてたわけじゃないって






それだけ彼女はすごいんだって思わされる。









普段人にそこまで興味を持てない俺、









なんか不思議な感覚。






まだ話した事も会ったこと
すらないのに。









やっぱり俺は、彼女が気になってる。

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