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「コネシマくんに気持ちを伝えられなかったのが心残りで。それが未練になって成仏出来なかったんだ」
kn「Aの気持ちに早く気付いてやれんくて、すまんかった」
「コネシマくんは悪くないよ」とAが返す。
心なしか、Aの身体がいつもより透けて見える。
まさか、ほんまにAが消えてしまうんちゃうか？
kn「おい、A…！！」
俺がAを呼ぶと、Aは残念そうな顔をした。
「私が成仏するには、コネシマくんに気持ちを伝えなきゃダメだったんだ。ずっと秘密にしていてごめんね」
kn「だから最初に教えてくれへんかったんか」
「そう、コネシマくんとしばらく一緒に居たくってつい…」
kn「俺はまたAに会えて嬉しかった。10年ずっと好きやったAとまた一緒にいられるって」
「コネシマくん、いつまでも死んだ私に囚われてちゃダメだよ」
kn「Aはほんまに成仏してまうんか…？」
「今この世界を生きている人に、目を向けてあげて。新しい恋を見つけて…とまでは言わないけど」
kn「俺はAじゃないとあかんのや…！」
「ごめんね、コネシマくん…っ。私が死んで逢いに行かなかったらこんな事にならなかったのに…。結果的にコネシマくんを苦しめる事になっちゃった…！」
Aの泣いている姿を、俺は初めて見た。
kn「こうやって死んでも、また逢いに来てくれたのが嬉しかったわ。A、ありがとうな」
俺はAをあやすように言うと、Aは俺の胸に飛び込んで来た。
Aに触れることが出来ひんのがもどかしい。
「コネシマくん、最期に私を見つけてくれてありがとう…！」
kn「これから何年経っても、俺はAのことが好きやで」
「コネシマくん、今まで本当にありがとう…！大好きだよ…！！」
Aは淡い光に包まれて消えてしまった。
気が付いたら、俺の目からは涙が零れてた。
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