episode 008 ページ8
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クプスとジョシュアの
ふたりへと、
Aも視線を向けるのが
分かった。
A 「… … SEVENTEENさん ?」
そう言って
はにかむように
笑った彼女に、
ふたりは
分かりやすく
顔を緩ませた。
SC 「チェ・スンチョルです。芸名はS.COUPSっていいます」
JS 「初めまして、ジョシュアです。韓国名はジスです」
A 「あ、ジョシュアさん !」
JS 「… 僕の事、知ってくれてたの ?」
JH 「俺が、Aに教えたんだよ。SEVENTEENの事」
JS 「… Aさんっていうんですね」
A 「ユン・Aです。ジョンハンの友達です !」
笑顔のAの言葉に
クプスとシュアは
ふたりして
俺へと視線を移して
意味ありげに
口元を緩ます。
JS 「… へえ、友達なんだね」
SC 「珍しい事もあるもんだな (笑)」
JH 「… … だるいんだけど」
JS 「だって、あのジョンハニが … … ねえ ?」
A 「… ?」
人見知りな俺の性格を知ってる
ふたりは、
揃って
くすくす笑っている。
Aの前で
ふたりに言い返せずにいる
俺の心境なんか
露知らずの彼女は、
再び
俺の隣に座る。
A 「ジョンハンにね、これ買いに行ってたの」
JH 「… え ?」
A 「ほんとはバナナ牛乳の方が好きでしょ ?」
そう言って
俺に渡してきた
小さい袋の中には、
バナナ牛乳とパンと
少し子どもっぽいお菓子が入っていた。
JH 「… なんで、わざわざ こんなの買いに行ったの ?」
A 「だってジョンハンは、いっぱい食べる事が今は大切でしょ」
JH 「… … …」
A 「早く元気になって、SEVENTEENに戻らなきゃ」
胸の奥が
じんわりと熱くなるのを
感じた。
JS 「… Aさん、優しいね。ジョンハニの為に、ありがとう」
俺より先に
スマートに
そう言えるシュアは
やっぱり少しは
少なくとも俺よりは、
ジェントルマンなのかもしれない。
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作者名:しろくま | 作成日時:2022年7月5日 5時