episode 007 ページ7
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後ろを振り返れば、
友人であり
同志の仲間のふたりがいた。
JH 「ジョシュア … … と、クプス」
SC 「
JS 「ごめんね、僕達ふたりだけで」
SC 「弟達も来たがってたけど、大人数はダメらしくてさ」
そう言いながら
ふたりとも
穏やかに微笑む。
SC 「思ってたより、顔色よさそうだな」
JH 「… たくさん食べて点滴が終われば、即退院できると思う」
JS 「捻挫の治療は ?」
JH 「そこまで酷くないから、包帯で固定だけってなってる」
JS 「… … ほんとに ?」
JH 「は ?」
JS 「包帯で固定してるなら、安静にもしなきゃじゃない ?」
SC 「ジョンハナ、こんな中庭にまで来ていいわけ (笑) ?」
JH 「… うるさいな。ふたりして説教しに来たのかよ」
うんざりした
ジョシュアは
穏やかに微笑んだまま、
また尋ねてくる。
JS 「… … いちご牛乳 飲むなんて、珍しいね ? ジョンハナ」
シュアの
嫌になる。
自分でも分かっているが
顔に
感情が出やすい俺は
それを隠す事なく、
ふたりに
嫌そうな表情と口調で応える。
JH 「… … とにかく俺は大丈夫だから、もう帰っていいよ」
SC 「せっかく見舞いに来てやったのにお前は〜… !!」
JS 「ジョンハナは何に対して、そんなに不機嫌なの (笑) ?」
俺の表情や口調を
読み取っても
楽しそうに尋ねてくる
こんなシュアが
タイプだなんて言ったAは、
やっぱり
男を見る目がないと思う。
JH 「いいから早く、シュア達も練習室に行けって」
俺が
そう言ったのと同時に、
また
もうひとつ声が重なった。
A 「ジョンハン、おまたせ … っ !」
その声がして
クプスとシュアの
ふたりの視線が
彼女へと向けられた瞬間、
いちご牛乳を握る手に
力が入る。
このふたりに
Aを
会わせたくなかったのに。
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作者名:しろくま | 作成日時:2022年7月5日 5時