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episode 017 ページ17

- 017













翌日

マネヒョンが来て
医者も交えて


退院に向けた話があった。













mg 「じゃあ、明後日に病院まで迎えにいく」

JH 「ん、分かった」

mg 「それまで、ゆっくり休め。すぐカムバックになるから」








病院の玄関口まで

マネージャーを
見送り出して、


ひとり
病棟へと戻る。












JH 「… … 明後日には、もう退院か」









呟いた
その言葉に

頭の中では
Aが(よぎ)った。






Aは

まだ
検査中だろうか。












看護師 「Aちゃん、今日CTだったよね ?」

看護師 「うん。主治医が付き添ってCT室に行ってたよ」








病室に戻る途中に通り過ぎる
ナースステーションから、


そんな会話が聞こえてきた。







自然と足は止まって


看護師さん達に
気づかれないように

死角になる場所で
立ち止まったまま、



神経は
耳へと集中していた。














看護師 「進行状況を診て、そこからICだよね。きっと」

看護師 「… Aちゃんのカルテ見たけど、厳しいよね」

看護師 「… うん。癌が見つかった時点で既にね」










医療の事は
なにも分からない。





だけど


Aの状態は
良くない

という事だけは分かる。














看護師 「だってAちゃん、抗がん剤もできないんでしょ ?」

看護師 「難しいと思う。好中球の数値が低かったから」










吐き出す息が
小さく震える。



呼吸が苦しくなる。







聞きたくないのに、


その現実は
容赦なく

厳しさを突きつけてくる。















看護師 「もう治療もできないなんて、可哀想よね」










昨日の夜、

流れ星へ
願っていたAの姿が



脳裏に浮かんで

そして
(にじ)んだ。











.
.

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作者名:しろくま | 作成日時:2022年7月5日 5時

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