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JH 「… … … … … 最悪」
やけに白い建物の屋上で、
溜め息と共に
その言葉を
最悪だった。
リハーサル中に
目眩がして
足を
倒れた。
過度のストレスによる
食思不振から
栄養状態が不安定になったのが
倒れた原因らしい。
倒れたついでに
足を
捻挫までした。
もちろん
リハーサルは中止になって、
俺の活動も
SEVENTEENとしての活動も
しばらく中止になった。
JH 「… … … … 挙げ句の果てに、入院だし」
事務所のスタッフ達からは
休息も兼ねて
入院しろと言われた。
食欲がないから
点滴生活になって、
包帯でグルグルに固定されて。
ただただ
窮屈な気分になった。
JH 「… … … … カムバックだって、決まってたのに」
事務所に言われて
長く伸ばした髪が、
風に靡いて
鬱陶しく感じる。
病院の屋上で
ひとり寝転んで
点滴が繋がれた腕を
空に向かって
憎らしいくらい
晴れ渡る空の光が
その眩しさに
目が
空から
彼女が
降ってきたのは。
A 「ゎっ … … !」
JH 「… … … … はっ ? え、何 ?」
寝転んでいた
俺のもとに
彼女は、
空から降ってきた。
驚いて
起き上がれば、
彼女も不思議そうに
俺を見つめた。
白いリネンの
パジャマを身に纏い、
透けるように
肌もまた白くて
吸い込まれるような瞳は
淡い色をしていた。
その姿は、
まるで。
A 「… … 天使みたいだね」
俺に
そう言った彼女の髪は
柔らかく靡いて。
そして
小さく微笑んだ。
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作者名:しろくま | 作成日時:2022年7月5日 5時