【REBORN】最弱幹部は息を潜める 2nd Bullet (ページ44)

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目的68:エゴイズムページ44

扉の前から浮上する。

さて、大空のアルコバレーノの元へ行くのは確定として。
問題は私自身も白蘭に狙われていること。
ご丁寧に釘も刺されたし、チョイス開始からいなかったら確実にバレる。

しかもチョイスのルールも現状では不透明ときた。
とりあえず戦闘員全員参加ではなさそうなので、私が必ず出るとは限らないはず。

出る場合は勝敗が決まり次第離脱。
出ない場合は隙を見て離脱。
……というのが現実的な気がする。

アルコバレーノの元への移動手段は問題ない。
……いや、大問題はあるけどこれしかないので仕方ない。
あとはチョイスと私自身の実力次第。

「……うん、私であれば、できるとも」

と自分に言い聞かせ、指定された並盛神社へと向かった。
ここからは常に、できるだけ気配を消す。
誰にもそこに私がいると意識しないように。
その場から離れても気づかないように。

そこには正装したほぼ全員と巨大な装置があった。

「雲雀さーん！山本ー！Aー！」

「お呼びで？」「んなーーーー？！？！？！」

そこにいない人を大声で呼んだツナの真横で返事をする。
まるで幽霊でも見たかのような驚きようだった。
まぁ突然現れたように見えただろうから本当にそんな感じなんだろうけど。

「お、驚かさないでよ！？」
「白蘭に目をつけられないようにと思って」

にこりと笑いながら間違ってはいない理由を言う。
獄寺君に'もうつけられてねーか？"と言われたけどそれは考慮しないものとする。

「まぁやるべきことはやるし、近くにはいるから」

と木の生い茂ってる方へ足を向ける。
数歩進み、踵を返して不思議そうに視線を向けるツナの元へ行き、跪いた。
慌てるツナを尻目に発言する。

「Ⅹ世。ボンゴレに不利益をもたらすような真似はしないから、自分勝手に動くことを許してほしい」

何かを察したらしいツナは'わかった"と一言だけ言った。
私も一言だけお礼を言い、再び木陰で息を潜める。

その内、上空に転送装置兼白蘭のアドバルーンもどきが表れる。
控えめに言ってもめっちゃ不気味で気持ち悪い。
……という感想を抱くのは白蘭が嫌いだからだろうか。