【REBORN】最弱幹部は息を潜める 2nd Bullet (ページ43)

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目的67:不器用な男との約束ページ43

「……やっぱり宿主に死なれると困るの？」

お前に死なれると困るという発言を受けて、率直な疑問を口にする。
現在の宿主が死ねば別の宿主に変わるだけと言っていたがやはり何かしらの不都合はあるのだろうか。

「いや、別に困んねぇよ。
俺はずっと傍観者だから宿主が変わったところで何もねぇし。
ただ俺は昔した約束を守るためにお前といたほうが都合がいいってだけだ」

お互い利用し合っているということだろうか。
どう都合がいいのかは気にはなるが、他人様の約束事に首を突っ込む気はない。

じゃあまぁいいか、と一呼吸置き。

「あとはさっきの声だけど何かわかる？」
「大空のアルコバレーノの声ってことはわかるな」

この時代のマーモン達は死んだと聞いたけど、
アルコバレーノ全員が死んだわけではなかったようだ。

「大空のアルコバレーノには7^3について一部特権があるらしいからな。
まぁチョイス絡みだとは思うが何を考えてるかまでは知らん」

アルコバレーノなら、白蘭の手にボンゴレリングが渡ることを良しとはしないだろう。
行ってみる価値はあるのかもしれない。

「まぁお前のやりたいようにやればいいさ。
ただし自分を大切にしてな」

呆れを隠しもせずに扉の奥の彼は言った。

「そうするよ。だって……私であれば、できるから」

いつか言ってくれた言葉を復唱する。
この扉の奥でずっと見守ってくれていた彼。

「いつか向き合って話をしよう。じゃあ、行ってくる」

浮上する前にそう言い残す。

「俺が約束を守るなら、その日は来ない方がいいんだけどな」

そう彼が呟いた事を知ることはない。