【REBORN】最弱幹部は息を潜める 2nd Bullet (ページ30)

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目的54:運命の分岐点ページ30

「だって彼女達もここにいる時点で当事者だもの。
隠し事をされた人がどんな行動を取るかなんて予想できないよ？」

私は結果としてヴァリアーを裏切った。
現状から2人がミルフィオーレ側に着くことはまずないと思うけど、それでも何か行動を起こしてもおかしくはない。
むしろ今まで何もなかったのが不思議なくらいだ。

「それでも！京子にこんな事実教えられるか！！」

これ以上は平行線だと悟った
味方に隠し事をするやつの心境はこうなんだろうか。
'自分の方が強いからどうとでもなる"みたいな。
私は間違いなくそうだったと思うけど。幹部最弱だし。

「お前だって家族を危険に晒したくはないだろう！！」
「私に家族なんて」

いない。と言おうとした。
ところがその声は自分中で渦巻く。

昔はいた気がする。
大好きだった。
だから信じたくなかった。
楽しみにしていたーーーーにーーーーーーーー。

違う。
そんなこと知らない。
知らないのだから(・・・・・・・・)、そんな事実なんてあるわけない(・・・・・・・・・・・・・・)。

「違う……違う……知らない、知らない！！」

想いと願いが勝手に目と口からこぼれ出る。

'お前はたくさんの奇跡の上で生きている"
未来の私と誰かから言われた言葉を思い出す。
うるさい、そんな奇跡なんていらなかった。

違ぇんだよ。この奇跡はそういうもんじゃねぇ。

頭の中でよく聞こえる声が聞こえる。
うるさいな、誰なの貴方は。

と言いかけた直後に背後からの衝撃で意識は沈んだ。