【REBORN】最弱幹部は息を潜める 2nd Bullet (ページ15)

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目的39:実は息の合う幹部達ページ15

「A、お前どこまで把握している？」

作戦隊長殿に問われる。
私を2週間後の作戦に組み込むに当たって変更が出てくるからだろう。

「ボンゴレ狩りとか匣とか2週間後に作戦があることは聞きました」

じゃあそこはいいな、とスクさんは呟いた。
続いてベルがこちらを覗き込みながら発言する。

「A、体調はいいの？」

体調……と聞かれて思い当たったのはときどき起こる頭痛のことと手紙のこと。
この時代の私は戦える状況じゃなかったとのことだし、それについてのことだろう。

「戦う上での支障はとくにないよ。
この時代の私もあのわからない力使うなくらいしか書いてなかったし」

そこまで言って幹部達は一斉に固まる。
何かマズイこと言ったかなと思った直後にスクさんはテーブルを力強く叩き

「あのクソガキィ！！わかってやがったなぁ！！」

と叫ぶのと

「るせぇ」

とボスが空になったグラスを投げつけるまでがワンセットだった。

「俺には言っていた」

「ということはボスは10年前のAちゃんが来ること知ってたってことよね？」

ルッスさんがこれ結構重要なことでは？と少し冷や汗をかきながらボスに問いかける。

「そこまでは言ってねぇ。
ただ暇をもらう、代わりは寄越すって話だったがな」

幹部達は代わり、と復唱してこちらを見た。
まぁこの時代の私は強くなっていた様だし、代わりに対して強くもないクソガキ時代の自分とか正気の沙汰ではない気はする。

「俺は隠れて弟子でも取ったか雲雀と子でもつくったかと思ったが……」

まさか自分自身とはな、とボスは鼻で嗤う。
さらっととんでもないこと言っていた気はするが、
私のことだが私のことではないので聞かなかったことにする。

どこか納得した表情の幹部達についても深いことは考えないことにする。

「……話が逸れに逸れてますが。
代わりがクソガキなことへの文句はこの時代の私に言ってもらうとして。
一応1週間は恭……雲雀恭弥が私を鍛えてくれるとのことで、足手まといにはならない予定ですが」

話を戻しはしたが幹部達はそれを聞いて一斉に項垂れた。

「雲雀かぁ〜……」
「絶対アイツこの件1枚咬んでるでしょ」
「でも雲の炎や匣使うこと考えると彼が1番適任なのよねぇ〜……」

彼等は恭弥君に何か恨みでもあるのだろうか。

スクさんが恭弥君に
「アイツ今ガキだからなぁ！その辺り考えろよぉ！！」
と殴り込んだとか殴り込まなかったとかは別の話。