世界観 ページ2
その時、奴等は突然に現れた。
奴等は農作物を腐らせ、飲み水を汚染し、人間の人格を歪ませた。
__人々は奴等を「悪魔」と呼んだ。
「悪魔は自らに危害を与えた者にとり憑く」
「神を信じない者・異常行動をする者は悪魔憑き」「悪魔憑きは聖なる炎で燃やし、聖なる水で身を清めさせる事で天に召される」
いつしかそんな噂が世界中で広まった。
そして噂は現実に。
人々の人間関係における恨み連みは全て「悪魔狩り」という名で晴らされるようになった。
しかし、悪魔憑きの討伐法は分かったが、肝心の「悪魔」はどうするのか。人々はまた頭を悩ませた。
____?
ある日、人々は大きな孤島の中央にこれはまた大きな建物を発見した。中から出てきたのは逆十字のロザリオを掛けた黒づくめの宗教服を着た五十人の男性達とその内の一人に抱えられている白い脳味噌の様な生物だった。
曰く、悪魔の発生源はこの孤島だと。
曰く、脳味噌の様な生物は我々の「神」であると。
曰く、神は悪魔を滅ぼす為の異能力を授けることが出来ると。
曰く、それは齢15〜19の青年だけが使用することが出来ると。
曰く、この建物は悪魔討伐の為の学校だと。
人々は彼らに深く感謝した。
そして、15歳から19歳の青年達は悪魔討伐者である「神の子」という名誉ある称号と共に、誇りを持ってヒンリ・ヒトゥング煉獄学園へ向かうようになったのであった。
13人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ