キミに近づく為なら ページ3
あの後は入学式があってその後すぐに帰らされたから、先輩を待てなくて、モヤモヤしたまま家に到着した。
すぐにふかふかのベッドにダイブした私のスマホの検索履歴は、
🔍好きになってもらう方法
🔍男の子が好きな仕草
🔍〇〇高校 フィリックス
🔍男の子が好きな髪型
そのほか諸々。
一目惚れの力ってすごいなって思いつつも真剣に〈男子に好きになってもらうには!?必殺のワザを教えます❤️〉というサイトをスクロールする。
香水をつける位置とか、髪の巻き方だとか、ヘアスタイルとかメイクとか。
できるやつは明日から実践しよう、と意気込むけれど好きなヘアスタイルやメイクなんて本人に聞かないとわからないじゃない、なんて思って枕に顔を伏せる。
再び目をスマホに戻してスクロールしていく。
『手紙、か、。』
〈直筆の手紙は言葉を直接伝えられないキミの気持ちが1番よく伝わる!自分の気持ちに素直になって、恥ずかしがらずにアピールすべし!〉
その一文は、私のやる気を一気にひきおこした。
好きなタイプとか、好みがわかんないなら聞くしかないんだから、いっそのこと手紙で聞いてしまおう!
そう思って私は机の引き出しから1番お気に入りの便箋を引っ張り出した。
〈フィリックス先輩へ。〉
書き出しから終わりまで何を書こうかなんて迷わなかった。
聞きたいことを全部箇条書きにしたし、気持ちも書ける限り書いた。
よし、と封筒の口を閉じてカバンに大切にしまう。
先輩、受け取ってくれるかな、私の頭の中はそのことでいっぱい。
あまりにもテンションが上がりすぎた私は、その日の夕食を爆速で食べ終えてしまい、お母さんに心配されたのだった。
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しぃ - 実在してる方を題材としている場合はオ.リフラ外してください💦 (3月18日 22時) (レス) id: c5e9355c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:meari | 作成日時:2024年3月17日 20時