HEARTRIS (ページ2)

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青と赤のコントラストページ2

あれからどうやって教室にたどり着いたのかは正直全く覚えてない。

ただ、すぐ横にあった姿見に映った私の真っ赤に染まった頬とあの人の青い髪色のコントラストがあまりにも恥ずかしくて、一目散に逃げた結果、なぜかあれほど辿り着けなかった教室の前に立っていたのだ。

AY「さっきから何ため息ついてんの？幸せ逃げるよ。」

『うるさいなぁ、真剣に悩んでるの、私は！』

隣の席からこう言い放った彼女は、アヤカ。

日本人で、親の事情で日本から来たらしい。

隣の席で話さざるを得なかった私たちは面白いほどに仲良くなってまだ数十分しか立ってないのに、もうこんな軽く話せるようになってしまったのだ。

AY「何があったか吐けば楽になる！ほら、私に話してみてよ。」

そんなアヤカにそれなら、と思い実は、と口を開いて一目惚れの一部始終を話す。

するとアヤカは大きく目を見開いた。

AY「えっ、それってフィリックス先輩じゃない！？」

『え？そんなに有名なの？』

そういえば名札にそんな名前が書いてあった気がしなくもない、かも？

AY「すごいかっこよくて、他校からもすごく人気があるんだよ！知らなかったの？」

まさか、という顔で見つめられるけど、そんなの知らなかった。

あんなにかっこいいんだから女の子だって選び放題ってことにもなるし、人気なら尚更。

『そんなの、私勝ち目ないじゃん〜、。』

AY「重症だね、。」

アヤカはそうやってため息をつく。

でも、さっきも言ったように私の座右の銘は、行動しなくちゃ始まらない！

勝ち目がなくたって、私がたくさんアタックすれば良いのだ。

1人で急に燃え始めた私をアヤカは呆れた目で見つめるけど、この気持ちが嘘だなんて言わせない。

だって、私のハートはさっきからドキドキが鳴り止まないんだもん。