３−９ (安田目線) ページ9
「着いたで。」
なんとか起きた玲奈だけど、
玲「連れてって〜。」
「え？」
部屋まで連れてくん？
さすがに家に上がるつもりは無かったからビックリ。
タクシーのおじさんにお金渡してると俺にもたれかかる玲奈。
そういうんめっちゃかわいいんやけど///
「ほら、行くで。」
玲「うん。」
支えながらマンションに入っていくんやけど、なんか妙に緊張してる。
なんやろ、あの、ラッキーって言えばラッキーなんやけど、
だってめっちゃくっついてるんやもん。
ドキドキやばいで．．．
「部屋どこやっけ？」
玲「忘れちゃったの〜？」
「いや、覚えてる。」
前と同じとこだっていうから。
「ほら、着いたで。鍵は？」
玲「は〜い。」
俺が部屋の鍵開けて、ドアも開けて、部屋の中に玲奈をつれてく。
俺、彼女じゃない女の子の部屋に入るなんて初めてやで？
玲奈は俺の彼女やないんやな．．．
なんか俺ここ２年で考え方まで女々しくなったみたいや〜。
「ほな俺もう帰るから、ちゃんと着替えて寝るんやで？」
玲奈をソファに寝かせて、その場を離れることにした。
俺も一応男な訳やし、好きな女がソファで寝てるとこを
みていて、理性を保てるかどうか定かじゃない。
玲「章大、待ってぇ。」
「なに？」
玲「．．．」
体を起こし、何も言わずに俺を見つめる玲奈。
でも俺気づいたよ？
「玲奈．．．ほんまは酔ってへんのとちゃう？」
玲「．．．なんで分かったの？」
「やっぱりな〜。俺ちゃんと覚えてるもん、玲奈がほんまに酔うとどうなるかくらい。」
ちょっと情けなさのある顔で俯く玲奈。
ソファのあいたスペースに俺も座った。
「玲奈は酔うと、俺のこと『章ちゃん』って呼ぶねん、それと目も合わさなくなるし、」
玲「でも．．．酔ったふり続けてたら章大帰っちゃったでしょ？」
「そら、酔って寝てたら帰るけど．．．」
玲「．．．酔ったふりしたのは、章大を部屋に入れるためで、酔ったふりやめたのは章大帰らせないため。」
下向いて、手ぎゅって握り締めてる玲奈。
玲「もうちょっと一緒にいて、」
消えてしまいそうなくらい小さな声で玲奈はつぶやいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 186人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナノ - 一日で全部読ませて頂きました！もぅ大好きです！頑張ってください！！ (2014年4月12日 11時) (
レス) id: 0bea98a4bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆかぴ - ずーっと読ませていただきました！素晴らしいですね！続き読みたいです、待ってます！ (2014年4月4日 2時) (レス) id: f455bd7f40 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ∞(プロフ) - 前作から読まさせてもらってすっかりはまりました！途中、涙が堪えきれなかったです。更新頑張ってください☆ (2014年3月30日 19時) (レス) id: bbb294dafe (このIDを非表示/違反報告)
なおちゃん(プロフ) - 一気に全部読みました！すごくきゅんきゅんしてやばいです！更新楽しみにしてます！ (2014年3月17日 18時) (レス) id: b372a6e2ac (このIDを非表示/違反報告)
∞あおさん∞ - すごく、面白いです♪ これからも、頑張って下さい！！ 楽しみにしてます\(´∀`)/ (2014年2月17日 21時) (レス) id: 857a1fc99a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Lin.K | 作成日時：2014年1月2日 18時
