# ページ10
『岳ー、お庭行こうよー。』
岳「えー、寒いー。」
『そのあとまた温泉入れるんだしいいじゃん。』
岳「んー、」
起こせと言わんばかりに両手を伸ばす岳の手を掴むとぐいっと引かれてダイブ。
『もー、危ない!』
岳「庭園行くの?」
『行かないの?』
岳「腹いっぱいだし眠いー。」
『岳酔ってるの?笑』
ぎゅうっと抱きしめられてちゅっと唇が重なる。その甘いキスに少しの間浸っているとスーと首筋が撫でられて衿に手が入ってくる。
危うく流されそうになったけどパチンと手を叩いて起き上がった。
『混浴しないの?』
岳「する。」
『じゃあ起きて。』
手を引いて起き上がらせてタオルを持って庭園へ。
『綺麗!鯉が泳いでるよ!』
岳「鯉なんてどうでもいいんだけど。さみーよ。眠気覚めた。」
『ついでに酔いも冷めていい感じでしょ?』
カランコロンと下駄を鳴らしながら雪に囲まれた石畳を歩いて庭園を一周。寒い寒いと文句を言いながらも岳も一緒にお庭を歩いてくれた。
岳「そろそろいい時間だし風呂行こ。」
『どんな温泉かなー?楽しみ!』
フロントで鍵を貰ってやってきたのは旅館の離れ。ドアを開けると小さな脱衣所。今更だけど、恥ずかしいな。
シュルっと帯を解いて浴衣に手をかけた。でも背中に刺さる視線を感じて振り向く。
『ちょっと、見ないでよ。』
岳「.....浴衣脱ぐの、えろいな。」
『馬鹿なこと言ってないで先に入ってて!』
タオルを投げつけると岳はそれを笑いながらキャッチして自分の浴衣に手をかけた。
確かに浴衣脱ぐの、セクシーだ。肌蹴た胸元がセクシー。
岳「ちょっと、見ないでよ。笑」
『.....見てない!』
岳「ふっ、先入ってるからね。」
ガチャっと岳が出て行った音を聞いてから浴衣を脱ぐ。体にタオルを当てて、どうか岳がこっちを向いていませんようにと願いを込めてドアを開けた。
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Pin(プロフ) - 海さん» 私も岳さんにお説教されたいです。笑 彼氏もお友達も、先輩や後輩までたくさんの人に愛されるヒロインちゃんは本当に羨ましいですよね。岳さん板わさたくさん食べそうですよね。笑 ヒロインちゃんに「そんなに食べるの?」と笑われるんだと思います。笑 (2017年1月22日 22時) (レス) id: 68d9f0fc5a (このIDを非表示/違反報告)
Pin(プロフ) - 優依さん» コメントありがとうございます◎毎日見ていただけてるなんて!本当に嬉しすぎます。ありがとうございます( ^ω^ )なかなか更新できず申し訳ないのですが、これからもどうぞよろしくお願いします!更新頑張りますね♪ (2017年1月22日 22時) (レス) id: 68d9f0fc5a (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - 無事解決!よかったです!岳にお説教されたいです(笑)ちゃんと言うことは言ってくれる存在って大切ですよね。素敵な人に囲まれたヒロインちゃん羨ましい限りです。海鮮食べ歩きもしたいなー。板わさ食べるんだろうな(笑)今後の展開楽しみにしてます! (2017年1月17日 0時) (レス) id: 6bdf67aa6e (このIDを非表示/違反報告)
優依 - またコメント失礼しますm(__)m更新されていてテンションあがってます(^o^)!笑 そして一件落着して良かったです!!更新頑張って下さいね!毎日見てます!!笑 (2017年1月12日 22時) (レス) id: d173360a48 (このIDを非表示/違反報告)
Pin(プロフ) - 優依さん» コメントありがとうございます!3日間もかけてお読みいただけるなんて嬉しすぎます!たくさんドキドキハラハラしていただけてよかったです(o^^o)これからも少しずつ更新して参りますので、どうぞよろしくお願いします◎ (2017年1月9日 23時) (レス) id: 68d9f0fc5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Pin | 作成日時:2016年7月18日 23時