涙が出ても - BAEKHYUN - (ページ44)

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泣き止んだ後は
またベクの笑顔を見て自分の笑顔を取り戻した

そして

「これ、はいる?」

少し大きめのスウェット

ベク「ありがとう!」

ニコッと笑って
その場で来ていた服を脱ぎ着替えだすから

「っ...」

ベク「なんで恥ずかしがるのっ」

「だって...っ...」

いままでTVの中にいた人が
目の前で着替えるなんて

「まだ慣れてないからっ...」

ベク「じゃあ慣れていって」

そう言いながら目を覆っていた
手を握られた

「やーめてっ...!!」

ベク「やーだねっ!!」

恥ずかしがる私を
からかうように笑うベク

「ふっ」

ベク「あ、笑った」

この笑顔に弱いのか
我慢してた笑みが溢れてしまった

「なんかベクの笑顔って...」

ベク「なに?」

「他の人まで笑顔にしちゃっていうか」

ベク「知ってる」

「もぉ...」

褒めれば偉そうにニヤッと笑い

「ついていけない」

ドキドキするだけで精一杯なのに

"好き"

彼を見て
はじめて正直にそう思えた気がした

ベク「にしても部屋荷物すくないね」

「...ん」

ベク「じゃあ俺の荷物でいっぱいにしてあげる」

「はぁ!?」

ベク「あははははっ」

まんざらでもなさそうに笑って
ギュッと私を抱きしめる

ベク「一緒風呂入る?」

「っ...」

ベク「あははっじょーだんだよっ」

今までの男なんて
私の事身体目的だったから

一瞬ベクもそうなのかと思ったけど

やっぱりニコッと笑う彼の笑顔に
嘘はなく、ただからかってただけってこと

"好きだ"

更にこの思いが募った

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