涙が出ても - BAEKHYUN - (ページ5)

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オカマの彼ページ5

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＿＿＿＿＿1月

震えるぐらい寒いこの時期

今日も私は肌を出し
夜の街へと出かけた

いつも通うクラブやバー

私を知らない人が少ないぐらい
私はここらへんじゃ有名で

私を見る人々の目に自分の存在価値を感じて
チヤホヤと扱われることに溺れて

求められる時だけのために
生きがいを感じて

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ジュンギ「今日は1人なの?」

私の良き理解者の
ジュンギが自分でオーナーを務めるバー

「ん…」

ジュンギ「珍しいわね〜」

顔はイケメンなのに
実はオカマの彼

ジュンギ「はい、どうぞ」

「ありがとう」

1人の時は
いつもここへ来ては彼と語り合い

ジュンギ「またなんかあったの〜?」

「別に」

ジュンギ「…。スヨンは?」

「新しい男見つけて、上手くいきそうなんだって」

ジュンギ「あぁ〜、だから浮かない顔してるわけだ?」

「はぁ?」

ジュンギ「"嫉妬"って顔してるよ」

「意味分かんないし」

ジュンギ「ふふっ」

ジュンギ特製フルーツカクテルは
甘酸っぱくて、汚れた私の心を洗い流していくようで

ジュンギ「Aは出逢いないの?」

「求めてないし」

ジュンギ「またまた、そんなこと言っちゃって」

「…」

ジュンギ「求めてないなら、フラフラ出歩かないでしょう?」

「…」

ジュンギは何かといつも正論

ジュンギ「そろそろ、本当の恋愛してみたら?」

「…本当の…恋愛」

ジュンギ「昔のAのように」

「…あんな恋愛…昔に置いてきたし」

ジュンギ「…」

ジュンギだけが知っている
私の過去

ジュンギだけが理解してくれる
私の苦労

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