涙が出ても - BAEKHYUN - (ページ38)

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好きだページ38

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「遊ぶなら他の女あたって」

ベク「っ...」

「もう男にはうんざりなのっ」

もう嫌なんだ

付き合えば別れがあるように
もうそんなのはしたくない

本気になれば
終わった時が1番辛い

それなら本気にならないで
一夜限りの関係でいいんだ

そうやって生きてきたから
もうベクの言葉なんて心にしみない

だけど

ベク「A!!!」

騒ぐ私を
大きな声を上げて止めたベク

「っ...」

ベク「...A」

強く握られた手

ベク「...ジュンギさんから聞いたんだ」

「...」

ベク「Aの過去」

「っ...」

彼の目は真剣だった

嘘も揺らぎもない

ベク「俺が無理矢理ジュンギさんに話させた」

「...」

ベク「ジュンギさんは"Aとの秘密だから"って
言うのを拒んだけど、俺が自分の気持ちを伝えたんだ」

「...っ」

ベク「そしたら...信じるって...」

私との約束は絶対に守るジュンギが
なぜ私の過去をベクに話したのか

気になってたけど
ジュンギも心を許せるベクなんだなって

「...」

ベク「俺を信じて欲しい」

「...」

ベク「まだお互いをあまり知らないけど
これから知っていけばいい」

「...」

ベク「そんな過去も忘れれるぐらい
幸せにしてあげるから」

彼の目を見て悟った

彼はハンソルみたいじゃない

そんな気だけに身を任せ

「私もジュンギみたいにベクのことを
信じていいのっ?」

頬に伝った涙

ベク「...付き合ってほしい」

引き寄せられた身体は
ベクの胸の中に包み込まれた

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