涙が出ても - BAEKHYUN - (ページ33)

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一緒にページ33

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スヨン「A...」

"軽い女は最初からそんな目的でしか
男から近づかれてないのを知るべきだよ"

耳元でつぶやかれた言葉が
いまだに耳に残る

「元気な赤ちゃん産んでね」

スヨン「...Aっ」

「...」

先に立ち去ろうとした私を
スヨンが涙目で見つめた

スヨン「...私たち普通の友達になれない?」

彼女も気付いてたんだ
"普通の友達"じゃなかった私たち

私たちはただ都合のいい友達同士で
所詮暇つぶし程度につるんでたってこと

「...同じもの同士が一緒にいたってなにも変わらない」

スヨン「...じゃあ」

「...」

スヨン「一緒に変わろう」

.*

「...っ」

?「あなた1人?」

「...」

スヨン「私はスヨン」

カウンター席で1人泣いていた時

スヨンが私に声をかけた

「...私はA」

スヨン「Aはなんで泣いてるの?」

「...フられて」

スヨン「そっか、実は私も」

少しお姉さん系で
綺麗なスヨンに一瞬で心を許した

そして同じ境遇にいた私たちは
すぐに意気投合した

「...」

スヨン「友達ならない?」

それからはじまった
私たちの関係

スヨン「あの男無理!」

お互い寂しさを紛らわすために
楽しいフリを続けた

"幸せ"を見つけるなんて
言葉だけ

孤独な心を満たすために
必要とされる一瞬一瞬に必死になってただけ

スヨン「本当は男なんて嫌いなのに」

「...私も嫌いだよ」

スヨン「私たちって矛盾ばっかりだね」

「だね」

言う割に行動はまったく反対のことばかりしてて

お互いいつも逃げてたんだ

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