不思議なイギリスの少女 ページ1
「えーっと、9時の便かな」
空港の中でワインレッドの椅子に座り独り言を言った。
すると、茶髪まじりの金髪の、背の高い人が心の隣に座り話しかけた。
こころ(高校2年生)より年上くらいだろう。
「貴方、留学生ですよね?」
「えぇ、まぁ」
「そうですか。」
「貴方は?」
「イギリスに帰省するんですよ。9時の便で」
「そうなんですか」
どうやらイギリス人らしい。
こころは何故か少女がそばいると頭が軽くなる気がした。
「お名前はなんというのですか?」
「春田こころです」
「春田こころ。いい名前・・・。私はアリシアです。」
「じゃあ改めてアリシアさん、こんにちは。」
「はい。・・・それでは。」
「え、あ・・・」
アリシアはあっさりとすっーと席を離れた。
なんだったんだろう・・・とポツリとまた独り言をした。
飛行機の中。
アリシアと隣の座席だった。
「奇遇ですね。また」
「奇遇、ですか?ふふ。そうですね」
「イギリスのどこに住むんですか?」
「学校の方で用意してあって、ここなんですけど」
「ほう。・・・今日は何をするんですか?」
「今日は自由に回ってイギリスに慣れるそうです」
「それなら、一緒に回りませんか?」
「ああ、ありがとうございます!」
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作者名:あらたなるしおから | 作成日時:2016年3月13日 21時