大好きなあなた【紫】 (ページ45)

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あれから、少し経つけど、

いまだに私はゆうたのことを覚えている。

いまだに、紫耀くんと幸せな日々を過ごしてる。

ようやく、これで、、みんなが思う幸せがやって来たと

本当に思っていた。

でも神様って、いないのかな、。

誰も想像しないことは、誰も想像できないから、

したくなんかないから、、

突然、だった。

紫耀くんが帰ってきた！！

「おかえり〜！」

紫「？？、、」

「へ！？、どうしたの？固まってるけど、、」

紫「あの、あなたは誰なんですか？俺の家で、なにを？」

「えっ、、、？なに？ド、ドッキリ、、とか！？」

紫「え、いや、、とりあえず、ここ、俺の家なんで、。」

「、、、。本当に、分からないの？私のこと、、」

あまりに信じ難いことで、でも、

私はすぐに家を飛び出した。

紫耀くんは本当に、私の顔を初めて見るような目をしていて、まさかって思ったら、いてもたってもいられなかった。

公園で一人、騒然としていた。

prrrrr... prrrrr...
「もしも、し、、」

神「A？紫耀なんだけどさっ、」

「知らないんだって、、。」

神「え？、、なにが？」

「分からないんだって、、、私のこと。
私のこと、知らない人なんだって。」

涙も出ないほど、
現実を受け止めることなんかできなかった。

紫耀くんは、私だけの記憶を、無くしていた。

まるで、私がゆうたを忘れてしまったように、
、

その日、ライブのリハーサルをしていて、

アクロバットに失敗した紫耀くんは

一度、気を失ったという。

そしてすぐ目を覚ましたから、なんともないと

そこにいたみんなは思った。

ゆうたが念の為、そのことを教えてくれるために

電話をかけてくれたようだけど、、

きっとそれが原因で、、紫耀くんは私のことを

忘れてしまったのだろう。

私がいると、紫耀くんが不思議がるから、、

ゆうたが病院に連れて行ってくれた。

それは、私と全く同じな症状で、、

また私を思い出しても、

紫耀くんはまた、私を忘れてしまうんだ。

わたしは、あの日以来、紫耀くんと会ってない。

でも私は、誓ったから、、

紫耀くんのことを幸せにするって、

紫耀くんを一生好きなのは、、変わらないよ。

お互いの首元で光るネックレスだけが、

私と紫耀くんの時間が、

消えたわけではないと証明している。

紫耀くん、はやく紫耀くんの、そばにいきたいよ。