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神「でも、ある日突然、
Aは家に帰ってきたら、
お父さんと俺の記憶が、全部無くなってた。
もちろん思い出してもらおうと沢山尽くしたけど、
どれも意味なかった。」
「私の記憶がなくなった原因は、、？」
神「記憶をなくした帰り道、Aは
強盗をした犯人とぶつかって頭を強く打ったんだ。
俺らを思い出しそうになると、
Aはいつも苦しそうで、頭が痛いって言ってたよ
これ以上、Aにつらい思いさせたくなくて、
お父さんと俺は家を出て行った。
それから少しして、Aのお母さんから病院に行ってみたって連絡が来た
でも、信じたくも無いことが分かっちゃってさ、、。
Aは、俺らのこと、、俺のこと、
何も知らなくなって、もし、いつか思い出したりしても
それは一時的なもの。またすぐに忘れちゃうんだよ。」
ゆうたは頑張って笑顔で話してくれようとしているけど
隠し切れないほど、目からは涙が流れて、
笑っているのに心からつらい、寂しいって顔をしてた。
神「でも、もうA、、俺のこと忘れて良いよ。
俺のこと、知らない人にして良いよ。
またいつか俺のこと思い出したら、その時は久しぶりって言えるようにするから。
俺のことを知らない時は、俺もAのこと、
知らない人にするから。
だから、いつ俺のことを忘れても大丈夫だよ。」
どうして私はまた忘れちゃうんだろう
ゆうたのこと、忘れたくなんか無い、、。
頬を伝っていく生温かい涙が止まらない
ゆうたが優しすぎて、
大切にしてくれていることが痛いほど伝わってくる
ゆうたが話せば話すほど、
今までのゆうたとのかけがえない時間が、記憶が、
思い出されていくのに、、
どれもすぐ、私はまた忘れちゃう
「ごめん、、なさい。、、っ、
ごめんね、ゆうた、。、っごめん、」
神「もう泣かないで、、、。
俺、今Aがゆうたって呼んでくれただけで
もう十分だよ。俺は幸せだよ。
Aと過ごした時間は俺にとって奇跡みたいなもので、
Aはたまに思い出すし、すぐ忘れても、
俺は一生忘れない。ずっとそばで、Aのこと
守るよ。忘れないって約束、、したでしょ？」
私を見るゆうたは綺麗だった。全て受け入れて、。
「うん、約束した。忘れない、、。」
神「それに、今のAには、紫耀がいるから、、」
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作者名：a | 作成日時：2022年3月9日 1時
