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神宮寺side
やっぱり、思い出したりしない
俺に気づくわけ、、ないよな
君は初めてあったと思ったよね
ライブの後、みんなで君のところに行った時
君は初めましてって言うんだ
あの笑顔で、優しい声で、、
つい反応に困って
どんな声をかけるべきかも分からなかった
スーパーで君と会った時は驚いた
君は偶然だって思ってたけど、俺は、、
運命なのかと思ったよ
ついまた君と話がしたくて
紫耀の誕生日サプライズなんて咄嗟に口から出ていた
嘘の理由をついてごめん
不思議そうにシオンの花を見ている君を見て
君は分かってないけど
心では忘れないでいてくれてる気がした
連絡したら君は神宮寺くんって
俺のことをそう呼ぶ
正直言葉にならないほどの感覚と感情だった
ゆうたって呼んではくれないんだ
シオンと聞いて、君は思い出したりするのかな
あの花言葉の意味が、分かるだろうか
そんな簡単じゃないことなんて
分かりきっているのに
道でまた君と会って
君はとても驚いていた
でも俺はね、なんとなく君に会える気がしていたんだ
なぜか分からないけどそんな気がした
俺が呼び捨てなことも、君が紫色が好きだと言うことも
つい言葉に出た時は焦った
でも、まだ君に気づかれるわけにはいかないのも
分かっている
マネージャーを待っていたら
君から連絡が来て
いつまでも敬語な君がおかしくて少し笑ってしまう
振り返ると君はまたあの笑顔で
その手を俺に振るんだ
あまりにも嬉しくなって
足が勝手に君の方へ向かっていた
少し無理やり君といようとした
でも君は相変わらず優しかった
あの頃のように
君がココアを飲むことが分かってしまって
つい先に押していた、、
ココアを飲んでいる君はやっぱり思い出したりなんかしない
でも君も気になっていたよね
違和感は拭いきれなかった
君のこと知らない、、そう言った
でも本当は、その言葉を言うのがどれだけ苦しいか
君は分からないんだ
君を知らない、、、そんなはずがない
君を知ってるよ
君を覚えてる
俺は君を忘れない
忘れたことなんてないよ、、
一瞬だって
まだ君が気づかなくても、いつか分かるよ
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作者名：a | 作成日時：2022年3月9日 1時
