あなたのことが…

give me?3 Dal ページ23

ダルメシアさんは最近忙しい。何やらクルエラさんと何かお話している様だ。



寂しい。なんて思っていない…ことも無い。しかしこの感情をおおっぴろげにする度胸は私にはなかった。





｢んーー…っ。はぁ、疲れた。｣



自然と横に座り伸びをするダルメシア





『お疲れ様です。今日はもう終わりですか？』





｢あぁ…。まだ荷造りが終わってないんだった…｣


残念そうな口振りで話す






『え、荷造りって…ダルメシアさんどこか行かれるんですか…？』





不安が過る。私は一人にされてしまうのだろうか、






｢そーだぞ、なんでもヴィランズ界の人材不足を補うためにリクルーティングってお仕事をするんだって、ハロウィンまでするらしいからクルエラ様と２ヶ月も会えないのは悲しいなぁ…｣






『に、2ヶ月も…！？』






聞き慣れない単語がいくつか出てきたがそれどころではない。


2ヶ月、それは付き合いたてのカップルからするとかなり貴重な時間だ。



しかし仕事と言っている手前引き止めることも叶わず…






『そうですか…頑張ってきてくださいね…。私ここでダルメシアさんをお待ちしているので…ちゃんと私のところに帰ってきてくださいね…！！』









いってやった…！！！寂しさを殺していい女を演じてやった…！自分によく頑張ったと拍手を送りたい気分だ。









｢何言ってるんだ？お前は僕のものだろ？連れていくに決まってるじゃないか。｣








はい？？

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