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｢なぁ。もう書かないのか？｣
寂しそうな表情をしたダルメシアさんがいた。
『えっと、あの、もう帰ろうかと思って…』
俯きながら答える私に彼は不思議そうに言った
｢ん？？用事でもあるのか？｣
『いえ…？無いですけど…』
彼の心底不思議だ。という表情にこちらも不思議な顔になる
｢ん？なのに帰るのか？いつももっと遅くまでデザインを書いてるじゃないか｣
｢君の書くデザインは個性的だよな…！！｣
｢僕は好きだぞ！｣
…え？見られていた…？？この出来損ないの落書きを…？？
私が固まっているのをいいことに彼はスケッチブックをまじまじと見始める
｢いつもちゃんと見せてくれないからやきもきしてたんだ！こことかこうした方が僕好みだな！｣
ようやく正気になった私だが、もう既に先程書いたページまで見られていた…
『あの、なんなんですか…？冷やかしなら辞めてください。もう… 諦めることにしたんです。私向いてないので…！日本に帰るんです！』
｢向いてない？そんなの誰が言ったんだ？｣
鋭い目で私を見る
｢クルエラ様の手下の僕が認めたんだぞ？まだ完璧とは言えないものも多いが、僕はこの服を着たいと思った。なのに向いていない？だれだ。誰に言われた？｣
初めてだった…いつも優しい笑顔を浮かべているダルメシアさんの怒った顔…
初めて怖いと、そう思った、
意を決して本心を伝える
｢…私自身がそう思ったので辞めるんです｣
｢君…自身…？？｣
｢あぁ、なぁんだ！てっきり誰かに言われたのかと思ったじゃないか！｣
意を決した私とは対照的にダルメシアさんは笑顔になる
『なっ…なぁんだって…！！』
文句を言おうとした口を長い指で抑えられる
｢君の実力は僕が1番知ってる。だから着いてこい。僕がクルエラ様に紹介してやるよ♪｣
｢あっ！でもタダではダメだぞ？見返りは、"君"でいいよ！｣
頭が追いつかずにいた私にでも物騒な言葉にﾊｯと気がつく
『わ、私？？？』
｢おう！僕は君が欲しいんだ！｣
見たこともない笑顔で告げるこの人、何を言っているのか…
｢もー。察しが悪いなぁ。僕は君が好きなの！だから欲しいの！わかった？｣
『わ。わかりました』
衝撃なことが多すぎてショート寸前だ。
｢よし！じゃあクルエラ様に報告しにいくぞ！｣
嬉々とした様子で手を引かれる
『え…？ええ？？？』
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とらのすけ(プロフ) - 落ちはダルちゃんでお願いします (2018年12月22日 8時) (
レス) id: 2746e032e5 (このIDを非表示/違反報告)
anelia(プロフ) - オザワルドさん» コメントありがとうございます！更新途切れ途切れになるかも知れませんが、これからもよろしくお願いします！ (2018年5月8日 17時) (レス) id: 051735d4ed (このIDを非表示/違反報告)
オザワルド - いつも楽しみに待ってます！がんばってください！！ (2018年5月3日 23時) (レス) id: 9d9766f97f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：anelia | 作成日時：2017年9月24日 6時
