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それから何年かたった時のこと。
「やぁ…やっと君にこの姿で会えるよ」
それは19歳の誕生日のことだった
見目麗しい成人男性が目の前に現れたのだ
『えっと…？どちら様ですか…？』
「あぁ…君は覚えていないかもしれないね。」
男性はポケットの中からなにかをとりだし、大事そうに見つめている。
「…これで思い出すかな？」
それは可愛らしい柄の絆創膏だった。
なぜ男の人がこんなものを？
『えっと…あのすいません人違いだと思います。』
『あなたみたいなお綺麗な方一度みたら忘れないと思うので…』
Aのこの一言に男は目を輝かせ、
あぁ！やはり君で間違いない！と興奮気味で言った。
「しかし君が覚えていないならば仕方がない。」
「改めて自己紹介をしよう」
パッとジャケットの端をー払いし丁寧にお辞儀をする男
「私はマルフィ。君を…いや…Aを攫うためにここへきた。」
…え？…攫う？
何故名前を知っているのか、
何を言っているのだこの男
「さあ！この美しい私についておいで…！」
…怪しい男だと思っていたが、これほどまでに馬鹿でナルシストだとは思わなかった。
『あの、変態さん』
「へ…！？変態！？」
『いまここで叫びますよ？ここまあまあな大通りですし。』
そう言った瞬間に男はニヤリと笑う
「やってみるがいいさ。気付いていないかもしれないが、私の姿が見えているのは君だけだよ」
あぁ…またやってしまった。またわたしは…一般人から逸れたことをしてしまっていたのか…
『…なら余計にいけません。私はまだ人生に満足していないので。』
「へ？」
マルフィの予想にしていなかった回答が返ってきて困惑する
しかし普通の人間では無いと確定してむしろ安心したAの口は止まらない
『一応聞きますけど、人外。という解釈でよろしいですか？』
「え？あ、ああ。烏だよ。」
本当にこの娘だっただろうか、自分の記憶違いでは無いか、と真剣に考え出したマルフィだったが
『なるほど、烏ですか。人間でその容姿ですから烏の時にはさらに綺麗になるんでしょうね…。』
すこし期待に瞳を輝かせたAの姿を見て、あぁ…やはり間違いなどではなかった。と再確認した…
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とらのすけ(プロフ) - 落ちはダルちゃんでお願いします (2018年12月22日 8時) (
レス) id: 2746e032e5 (このIDを非表示/違反報告)
anelia(プロフ) - オザワルドさん» コメントありがとうございます！更新途切れ途切れになるかも知れませんが、これからもよろしくお願いします！ (2018年5月8日 17時) (レス) id: 051735d4ed (このIDを非表示/違反報告)
オザワルド - いつも楽しみに待ってます！がんばってください！！ (2018年5月3日 23時) (レス) id: 9d9766f97f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：anelia | 作成日時：2017年9月24日 6時
