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あっという間だった。
チーノと別れた場から書店までは２０分ほどかかるはずだったのに、体感ではたった数分
少し、名残惜しくも感じた
『あ、私の家そこ曲がったところだから。……………先、帰るね』
syp「…………あの」
呼び止められたことの驚き、まだ帰りたくないという心の格闘、彼の声に対する＿＿＿愛おしさ
色んな感情がごちゃまぜになって、声は発せれなかった
ぎゅっと鞄を掴んでいた手は離さず、視線だけを彼に向ける
もう恥ずかしくないの？
いや、今にも心臓が飛び出そうなほどドキドキしてる
syp「今日、楽しかったです」
『え………』
言われたことは、そんなこと
今、顔が赤いのは夕暮れの光のせいにできる
『わ、たしも……楽しかったです
話してて面白かったし、もっと………話したい、って……思った』
我ながら、小っ恥ずかしいセリフである
急に何言いだすんだ。って話。
syp「よかったら、連絡交換せぇへん？」
『！！……いいんですか』
syp「もちろん。俺も、話してて楽しかった。また話そうや」
「また」＿＿＿次があることへの喜びで胸が高鳴った
スマホに「ショッピ」との名前が登録されたのを確認し、私は嬉しそうにスマホを握った
『ありがとう。じゃあね』
嬉々とした足取りで、茜に染まる空を眺めながら帰路につく
syp「次は、」
背後から彼の声がして、振り返る
ポケットに手を入れた彼が、こちらを見ていた
syp「DDRでも、一緒にやりましょうね」
逆光で彼の顔はよく見えなかった
けど、私目が狂っていない限り、彼は笑っていた
『……！！うん！！』
一緒にいたのはたかが半日
まともに会話を交わしたのはものの１時間と少し程度
それでも
『(ああ………好き。だなぁ)』
それは確かに
恋だった。
(最後まで……本当にずるいや…)
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和葉(プロフ) - 小説書けるのか、、、つまりけんちょは最強？！ (11月26日 6時) (
レス) id: 409f66c709 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - 画力がある方って文才も持ち合わせているんですね！表現の仕方めっちゃ好きです！ (11月25日 21時) (レス) @page1 id: d6f8a4c568 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：健康体; | 作成日時：2023年11月25日 20時
