訪れ ページ3
初めてあったのは何時だっただろうか。
とまぁ、覚えていない。とでも言いたげなように記載したが、
実際には明確に、鮮明にその日を覚えている
高校１年生の春。それは偶然に過ぎない出会いだった
.
幼馴染のチーノと久々に会おうという約束が取り付けられた
ここで漫画ならば、チーノと私は同じ高校で、一緒に帰るような仲。
なんてご都合的な設定となるのだが、実際はぜんぜん違う
私は私の進路状況を考えて、チーノの行く学校より少しレベルの高い高校を受験したのだ。
幼馴染と同じ学校に行きたーい、なんて馬鹿げたことは一言も発したことがない。
もしも嘘でも言ったら吐き気がするわ…………
そしてチーノと会う約束をした当日
彼は「二人」で私の前へと現れた
『えっと、ひさし、ぶり』
cn「久しぶりやなぁ」
知らない人がいて戸惑う私なんぞ目もくれず、へらりと瓶底眼鏡の奥で笑い、片手を上げた
チーノの隣りにいる気だるげな目をした男性は、私の顔を見るなり
syp「ども」
とだけ声を出した
『あ、えっと。どうも……
えっと……どなた、でしょうか』
cn「こいつはショッピ〜。高校でなかよぉなったやつ」
良いやつだから紹介したかったんや〜
とも付け加えた
友達の友達
いや、幼馴染の友達
少しでも顔を知っている人ならまだマシだった
けれども私とその「ショッピ」とやらはまじの初対面
いらん紹介だな。なんて口には出さなかったが思った
決して自分は人見知りではないにしてもあまり口数が多いわけではない人となると難易度が高い
チーノも空気が読めなさすぎて一周回って笑えてくる
少しは私を気遣えよ。
『うん。まぁ、それは理解した。ショッピさん…？ね、私は橘Aです』
syp「……っす」
軽い会釈を返され、それ以降の二人の会話はなかった
なんで連れてきたんだよ！！！チーノ！！！
せめてもっとコミュ力の高いクソ陽キャのほうが良かった！！
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和葉(プロフ) - 小説書けるのか、、、つまりけんちょは最強？！ (11月26日 6時) (
レス) id: 409f66c709 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - 画力がある方って文才も持ち合わせているんですね！表現の仕方めっちゃ好きです！ (11月25日 21時) (レス) @page1 id: d6f8a4c568 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：健康体; | 作成日時：2023年11月25日 20時
