字 ページ15
字を見たい。なんてどんな思考の持ち主だよと我ながら思う
そして今は絶賛ぷるぷると震えた手で黒板に自分の名前を書いている
『黒板って書きにくいよね……』
机に向かって書くのとは違う手の方向で書かないといけない故、文字が歪む
『って、わ、ショッピ意外と字綺麗！』
右隣に立つショッピの字を見上げれば意外にも整った字が見えた
「”意外と”は余計」
『いでっ』
ついでに左手でデコぴンをお見舞いされた
「ま、俺的にはAの字も結構好きだよ」
書き終わった名前の横にカツンと黒板に打ち付けたチョークからは粉がこぼれた
いや好き
そういう意味じゃなくっても好き
ニヤケ我慢するので必死になる…
アホっ面な私を見るショッピに、ふと思ったことをそのまま呟いた
『……ショッピ、なんか教卓に立つの似合うね』
チョークを片手に私を見下ろすショッピの目を見た
こころなしか……スーツ姿のショッピの幻覚が見える………
あ、どんどんゆるゆるのジャージに服が変わってってるけど
『将来学校の先生とか………あーでもあれだなぁ………』
口に手を当てて考えるポーズを見せる
syp「あれってなんや」
『女子生徒が色めいて授業受けそうだから却下』
『授業崩壊待ったなしはよくないしね。うん』
私には見えた。ショッピ先生と女子が集まるショッピの図を
私の嫉妬心とジェラシーがそれを許さないから無理
自分でいったことに自分で返答して意味のわからない会話。いや、独り言を繰り広げた
いった私でさえ何を言っているのか理解できなかったけど
対するショッピはそのつぶやきを聞いて何やそれと苦笑を漏らした
直後、ショッピもショッピで話に乗った
「…………俺は人前に立つ先生より………あーほら、保健室の先生とかのほうがいいわ」
「そっちのほうが気楽そうだし」
『…………保健室を甘く見るな……あそこはギャルとサボり魔のたまり場だ………』
体調不良でベットを借りようとしたらメイクバチバチのThe一軍って感じの女子が占領しててなんだコイツみたいな目をされたのを思い出せば、今でも鳥肌が止まらない…………こんな陰キャがごめんって。
「俺もサボり魔の一人なのでご心配なく」
こいつもこいつで同類だった
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和葉(プロフ) - 小説書けるのか、、、つまりけんちょは最強？！ (11月26日 6時) (
レス) id: 409f66c709 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - 画力がある方って文才も持ち合わせているんですね！表現の仕方めっちゃ好きです！ (11月25日 21時) (レス) @page1 id: d6f8a4c568 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：健康体; | 作成日時：2023年11月25日 20時
