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私はあのことを話した。


お兄に、もし私がソクミンくんを好きになったら、の話。




A「まさか現実になるとは」


DK「……それって」


A「……あっ」




めちゃくちゃ遠回しに、私の想いを彼に言ってしまった。


いや、言ってもいいんだ。


照れ臭くてダイレクトには言えないけど。




A「言えない」


DK「何で?」


A「恥ずかしいから」


DK「えー、機械だから分かんないよ」


A「映画見たら分かるよ」




何とか振り切ろうとする。


どうして素直になれないのか、それは恥ずかしいから。


どうして恥ずかしいのか、それは分からない。




DK「でもさ」


A「うん」


DK「これからは僕のこと、人間として見て欲しいよ」


A「人間…?」


DK「うん。そりゃあさ、決定的な違いはいっぱいあるよ。まだまだ知らない感情や概念があったり、涙が流せなかったりするけど…」


A「けど?」


DK「人間が何故、涙を流すのかやっと分かったよ」




そう言いながら、ソクミンくんは私の頬を指で拭ってくれた。


涙の跡を拭いてくれたのだろう。




DK「悲しい時や辛い時だけじゃ…ないんだ」




お前はもう立派な"人間"だな。


どこまで学習したんだろう。


凄すぎるよ。




A「ソクミンくん」


DK「ん?」


A「もう一つ、決定的な違いがある」


DK「何?」


A「機械は年を取らないでしょ?」




すると彼は、苦笑いを浮かべた。




DK「いいや、機械も年を取るよ」


A「そうなの?」


DK「この先技術が発達して、最新技術の機械が出来て…その傍らで僕は段々動かなくなるかもしれない。作ってくれたヒョンに失礼かもだけど、旧式とか言われる時代が来るかもしれない」




ソクミンくん、恋愛映画だけじゃなくてSF映画何本か齧ったでしょ?


そんなことを思ったけど、私は……




A「動かなくなっても、好きでいさせてよ」


DK「ううん。Aちゃんが死ぬまでだ」


A「…!」


DK「人間の寿命はとても長いよ。だから、Aちゃんが死ぬまで好きでいさせて」




彼は私の手を強く握った。


またキュンとさせやがる。


何も言い返せない。




DK「さ、明日の準備しよ!Aちゃんに言いたいこと言えて良かったあ!」




すると電源が切り替わったかのように、いつもの陽気なソクミンくんになった。


これ、付き合ったってことでいいんだよね?


実感が湧きません…。

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らん(プロフ) - スリーズペンさん» コメントありがとうございます!このページだけで終わらせたかったので最後はもう勢いだけなとこがあったりするんですが…そう言って頂けてとても嬉しいです!読んでくださりありがとうございました! (2022年1月4日 22時) (レス) id: da016eddd9 (このIDを非表示/違反報告)
スリーズペン(プロフ) - 完結おめでとうございます^^ もう最高でした。 話も終わり方も好きでキュンキュンしました。。 次回作も楽しみにしています。 (2022年1月4日 22時) (レス) @page50 id: fdf6f0c470 (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - スリーズペンさん» 初めまして!コメントありがとうございます。私も欲しいです!一家に一台は欲しいですね…毎日頑張れる気がします…( *˙ω˙*)و (2021年12月10日 18時) (レス) id: da016eddd9 (このIDを非表示/違反報告)
スリーズペン(プロフ) - はじめまして(^^) ロボットでもいいからほしいです。 癒される( ˶˙ᵕ˙˶ ) (2021年12月10日 17時) (レス) @page9 id: fdf6f0c470 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らん | 作成日時:2021年12月9日 1時

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