５ー９ ページ18
「へへへ、バレーボールなら僕をボールにはできまいて!!」
『さすが晴兄！よっ 頭脳派！』
「なんでいちいち煽るんだよ。」
審判の子が合図の笛を鳴らす。
サーブは佐野から。勢いよく打ったと思えば床ではなく晴兄の顔面に直撃。
その後も静止する彼の声を聞かず佐野は続けてボールを打った。
「ピーッ！
25-0 ゲームセット!!」
「サーブを全弾 僕に当ておった…」
「「『まあ…そうなる気はしてたよ…』」」
佐野はそのコントロールの良さからバレー部にも勧誘されたが、結局入らずに次は文化部を見学することにした。
「さてと文化部も色々あるけど佐野君はどれ見たい？」
「なんでもいい」
なんでもいいって…佐野らしいけど自分が入る(かもしれない)部活なのにいいのかな？
文化部のリストを見してもらい、何が佐野に合うか考える。
『あ、これは？』
「軽音部？確かに似合いそう。」
「音楽系はパスだ。」
『なんでも良くないじゃん!!』
なんだよぉ、佐野に合いそうな部活を探してるのに。
でも音楽系が駄目って…佐野似合いそうなのに。
「だよねー、佐野君オンチだし。」
『そうなの!?』
へぇ〜意外。勝手だけど見た目からして音楽系は得意だと思ってた。
私はただ純粋に驚くだけだったけど他3人(豆除く)は笑ったせいで佐野の機嫌は悪くなった。当たり前だけど…。
気分を悪くした佐野に一発ずつ殴られ…いや晴兄だけ半殺しだ。
「帰る。
テメーらに付き合った俺がバカだった。」
「わーっ!! ごめんって!!!」
佐野は豆と私を連れて本当に帰ろうとする。
待って、私も豆ポジ？なんで？
「あれ？佐野君。
部活見学してたんじゃないの？バレー部から聞いたよ〜。」
「ゲッ、柳田!!」
『柳田君！』
「してたけど、もう帰るところ。」
柳田君は折角なら自分が所属してる科学部にも来てくれと佐野を誘う。
あれ、待って？柳田君の持ってる本……見なかった事にしよう。
「えっ、柳田君。科学部なの!?」
「そうだよ。まぁ、部員は俺一人で顧問もいないけど」
「君もかい!!!」
どっかで聞いた話だな〜？
まあ、折角だし部活で使ってる教室を覗くことになった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 50人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねこ大好き(プロフ) - 三枝ねむさん» 三枝ねむ様、コメントありがとうございます！佐野君が過保護なの可愛いですよね！そして暫く更新停止です💦 (6月10日 12時) (
レス) id: 4fa39c81d8 (このIDを非表示/違反報告)
三枝ねむ - なんて面白い....！！！サドく....佐野くんが過保護ってことも良いですねェﾆﾁｬｱ (6月10日 7時) (レス) @page16 id: 47436d7826 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ大好き(プロフ) - 鈴木田中さん» 鈴木田中様、コメントありがとうございます！ちまちまのろのろ更新ですが出来る限り頑張ります(｀_´)ゞ (5月17日 1時) (レス) id: 4fa39c81d8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木田中 - 面白い！！！これからも頑張ってください！！！ (5月16日 23時) (レス) id: 6ee74b5d48 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねこ大好き | 作成日時：2023年5月7日 12時
