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「オイ晴明、ちょっと試しに
「えっ僕?」
佐野、ルール分かってなかったのにやるの?
大丈夫なのか? と思ったけど1on1だし、最低限のルールは知ってるか。
晴兄も紅子に身長がある方が有利と唆され、コートを貸してもらい、勝負することになった。
「よーし!!! 勝負だ、サド君!
…間違えた、佐野君!!」
ピーと開始の笛が鳴る。
先にボールを持つのは晴兄の方だ。
「佐野が勝つに100円」
「私は佐野に500円」
「じゃあ俺は佐野君に1000円」
『勝負になんねぇや。
ところで、あの審判、お肉焼いてるけど大丈夫?』
普段の行動からなんだかんだ佐野が勝つと思い、皆んなそっちに賭ける。因みに私も晴兄が勝つとは思えないし、佐野派。この賭け意味ね〜。
しかし晴兄もその高身長を活かし、上手くボールを佐野に取られないようにする。
佐野も初心者だし、ひょっとしたらひょっとするかも…!?
「あれ?見たことないセーラー服だな…
ドコ高だ?」
「えっ!!?
どこどこどこどこどこどこどこ!!⁇」
「スキあり!!」
「ギエエエエエエ!!!」
晴兄はセーラー服を探すのに油断した瞬間、背中に膝蹴りを受けた!!
あっちゃ〜!…ん?バスケで膝蹴りって反則じゃない?
「ハハハ!もしかして佐野、ルール知らないんじゃね?」
『いやでも最低限のルールは…! あ、駄目だ。
強盗まがいのことしてボール取ろうとしてる…。』
「審判!!! この人反則してま…えっちょ…っ!
何おにぎり食ってんの!?」
絶対あの審判やる気ないでしょ!?
常に何か食べてるし、勝負全然見てないよ!!
いや、見てても変わらないか…?
うーんと悩ましげに首を傾げる。
「何ニヤニヤしてんだよ、豆。」
『ん?何かあったの?』
「えっ、いやあ…佐野君が楽しそうで何よりだな〜って。
あんな佐野君、初めて会った頃からじゃ考えられないよ…」
豆は本当に嬉しそうにしていて、まるで自分の事のように喜ぶ。
佐野が楽しそうにしてるのは晴兄で遊んでるからだけど…。
『私が会った時からああだから、その頃っていう佐野は想像つかないなぁ?』
「あっ…!」
「なあ…前から聞こうと思ってたんだけど佐野のあの噂って…」
噂?そんなのあったっけ?
『ねぇ、紅子。噂って…』
「ヒエェ〜〜!!」
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ねこ大好き(プロフ) - 三枝ねむさん» 三枝ねむ様、コメントありがとうございます!佐野君が過保護なの可愛いですよね!そして暫く更新停止です💦 (6月10日 12時) (レス) id: 4fa39c81d8 (このIDを非表示/違反報告)
三枝ねむ - なんて面白い....!!!サドく....佐野くんが過保護ってことも良いですねェニチャア (6月10日 7時) (レス) @page16 id: 47436d7826 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ大好き(プロフ) - 鈴木田中さん» 鈴木田中様、コメントありがとうございます!ちまちまのろのろ更新ですが出来る限り頑張ります(`_´)ゞ (5月17日 1時) (レス) id: 4fa39c81d8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木田中 - 面白い!!!これからも頑張ってください!!! (5月16日 23時) (レス) id: 6ee74b5d48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこ大好き | 作成日時:2023年5月7日 12時