本当の相手_ジミン視点 ページ23
Aを避けてるのは事実。
辛いのに、別れたくないんだよ。
だからAに別れを告げてしまわないように、告げられてしまわないように会わないようにしてる。
本当にどこまで最低なんだ僕。
A「パク・ジミン！！」
_ビクッ。
いつもと変わらない昼休みの教室にか細い様なでも強いような声が響いた。
皆の視線が彼女へ、そして僕に。
何しに来たの？
Aの顔は怒っている様に見えた。
本当に怒りたいのは僕なのに。
でも駄目だ。
ジミン「どうしたの。」
僕は案外素っ気ない。
そう演じてる。
A「ジミン、話がある。」
心臓がぎゅっとなる。
別れを告げられたらどうしよう。
僕のことを嫌いになってたらどうしよう。
ジミン「ごめん。今忙しいんだ。」
そう言って僕は席を立ち去ろうとする。
A「忙しくなんてないでしょ。どうして私を避けるの？どうして私の話は聞いてくれないの？いい加減にしてよ。」
いつから君はそんなに韓国語のアクセントが上手くなったんだよ。
そのせいで、Aの言葉一つ一つから怒りや悲しみが嫌になるくらい伝わってきて。
気分は最悪だ。
ジミン「…いいよ。僕も聞きたいことがあったんだ。」
僕はAを連れてあの日ジョングクとの…浮気？現場を見た場所へ行った。
浮気と言うよりかは僕への罰なんだけど。
ジミン「話って何。先に話してよ。」
A「ジミン。私、ジョングクとキスした。」
っ…！
は？
なんでそんなの自分から…
ジミン「…何言ってるの。」
A「ジョングクに告白されて、キスした。ここで。」
Aの目は酷く怯えてる。
そりゃそうだよね。
彼氏に他の男とキスしたなんて自分から言うのには相当勇気がいる。
ジミン「どうして…キスしたの。」
A「それは…私も分からない。したのはジョングクで、でもあのジョングクがなんであんな強引なことしたのか…分からない。」
A。
僕は分かるよ。
ジョングクがなんでそんなことしたのか。
僕も同じだから。
皆、君が恋しいんだよ。
結局、僕もジョングクも大人にはなれなかった。
1番バカで破天荒で純粋な奴が、テヒョンだけが本当にAの幸せを願えてた。
君を傷つけないように誰も傷つけないように、平気なふりしてどんだけ痛くても我慢して去ったんだから。
ずっと分かってた。
本当にAと結ばれるべき相手は
テヒョンだって。
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作者名：たんぐん | 作成日時：2019年10月14日 11時
