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最低_ジョングク視点 ページ16

*ほんの少しだけピョンテな表現が含まれます

俺は何やってんだろう。

仮にも友達の彼女をこうして抱きしめてる。

そして嫌な予感はいつも的中するんだ。

ジミンが俺を探して階段の下まで来た。

そしてAの背中越しに、俺と目が合った。

俺は何も言わずただ呆然と立ちすくむジミンを目の前に、Aの唇を奪う。

A「ジョングっ…んっ…。」

目を閉じ無我夢中でキスをした。

そうしないと、気が済まなかったんだ。

走り去る足音が聞こえた。

もう一度目を開けるとジミンはいない。

そこに、大切な友達はいない。

お前の方が男らしかった?

ふざけないでよ。

お前はタイミングが良かっただけじゃん。

なんて…。

俺どこまで最低なんだろう。

抵抗できずに固まるAに何度も何度もキスをして。

苦しそうにたまに息を吐き出すAを逃げないように強く抱きしめて。


きっと今頃ジミンは絶望してる。

でも、俺だって絶望したんだ。

ジミンへの罪悪感と自分の欲が汚く混ざりあって頭が壊れそうなのに、今こうしてAと唇を重ねている瞬間が愛おしくてたまらない。

ジョングク「はぁはぁ…」

唇を離しAを見ると泣いていた。

A「なんで…っ…なんでこんなこと…最低…ジョングクなんて嫌い。」

そう言うと俺の胸を強く押し、走って去っていった。

_ジョングクなんて嫌い。

Aのその言葉とともに、さっきのジミンの顔が浮かんだ。

大切な何かが崩れ落ちた。

あぁ…最低だ俺…。

テヒョン、お前に知られたらきっと殺されるな。

そのとき俺の目から雫が零れ落ちた。

作者より→←新学期



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作者名:たんぐん | 作成日時:2019年10月14日 11時

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