柄になく_ユンギ視点 ページ12
今日はキム・ソクジンの誕生日だ。
最年長のあいつの為に皆は誕生日会なんてめんどくせぇもんを企画した。
あいつをAが引き止めてるあいだに体育館倉庫でみんなで話し合った。
でもその場にテヒョンはいなかった。
俺の指定席の窓辺。
その横の壁に ユンギ テヒョン と相合傘が書いてあった。
気持ちわりぃから消せって俺が言っても
_いいじゃないですか!俺、本当にヒョンのこと好きだよ!
ってなんも悪びれもせずに嬉しそうに言うもんだから何も言い返せなかった。
結局消すのもめんどくてずっととっといたな。
テヒョンの落書きはそこらじゅうに残ってた。
似てるようで似てないナムジュンの似顔絵や、踊ってる馬の絵は…ホソクか?笑
他にも矢印を伸ばしてジミンって書いたトック(餅)を食べる自分の絵。
筋肉ムキムキの兎にいじめられてるアルパカの絵。
窓辺で寝てるジジイの絵もな。
どれもこれもしっかり俺らの面影があって少し腹が立つ。
けど、今は柄にもなく愛おしく思えんのはテヒョンが俺らにとっても俺にとっても大事な存在ってこと。
今日の主役の為に買った 最近ハマってるアーティストのCDを持って家を出た。
吐く息は白かった。
向かう先はテヒョン達の家。
でもテヒョンはきっと居ない。
なんとなく…そんな気がする。
すると風が吹いてきて、ぶるぶるっと身が震えた。
ユンギ「寂いわ…。」
俺は道端の石を蹴り飛ばして歩き出した。
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作者名:たんぐん | 作成日時:2019年10月14日 11時