カタコトリコ (ページ26)

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仮デートページ26

待ち合わせ場所に行くとジミンはもう来ていた。

ジミン「あ、きたきた。」

A「ごめん待った？」

白いTシャツに黒いダメージジーンズ…

大人しく色気があるジミンは、いつも子供っぽくて四次元なテヒョン君とは似つかない。

ジミン「行こっか。あ…はいっ。」

ジミンがニコッと目を細めて笑う。

そして手を伸ばしてきた。

えっと…。

A「なんか渡すものでもあったっけ？」

ジミン「ん、嫌だなぁ…とぼけないでよ。ジョングガとは当然のようにしてた癖に。」

そう言うと1歩踏み出して私の手を握った。

そこからゆっくりと指を絡め取られ恋人繋ぎに。

_ドクンッドクンッ。

心臓が大きく深く跳ねた。

何故かジョングクの時よりも恥ずかしい。)

ジミン「…嫌？」

A「えっ？」

ジミンが目線を手からそっと上げる。

ジミン「僕とは繋ぎたくない？」

うっ…そんな、そんな…。

悲しそうに目をうるうるさせないで…！

A「そういう訳じゃないけど…。」

ジミン「じゃぁいいね！さぁ、行こ～。」

急に切り替えグイグイと連れてかれる。

こいつ…やり手だ！！

ジミン「あ、A？」

A「ん？」

手を引くジミンが振り返る。

ジミン「これ、デートだからね？今日1日は、僕がAの彼氏！テヒョンとかジョングクとかのこと考えたら怒るからね！」

そう言うとぷいっと前をまた向いた。

えぇ…。