停学の危機 ページ15
ある日のこと
私が教室へ入ると
テヒョン君とあと一人…
知らない人がソジュン先生と見つめあっていた。
ナムジュン「本当に申し訳ないです。」
どうやらテヒョン君は何かやらかしたらしい。
テヒョン「申し訳ないでございました。」
私でもわかる明らかにおかしい韓国語。
ソジュン「あのな。何度言ったらわかってくれるんだ？ 学校の壁には落書き禁止！！ お前のアートスティックなスプレーさばきのグラフィックは女子には人気だが 保護者と上の人からは不人気なんだよ。」
ソジュン先生は頭を抱えため息をついた。
周りの女子達は別にいいじゃんや 可哀想などとヤジを飛ばしている。
かと言ってソジュン先生が睨めば歓声をあげる。
何だこの光景。
そう言えばテヒョン君と出会った時も落書きを消さなきゃだかなんだかで…
バケツの水かけられたんだった。
ナムジュン「本当に申し訳ない。こいつにはジニヒョンと2人で厳しく言っておくので停学はなんとか…」
停学…！？
そこまで進行してたのか。
ソジュン「あのな。ナムジュン。従兄弟だから守ってやりたいんだろうけど、だからってここまでされると許される話じゃないんだよ。1度や2度じゃないだろ。」
従兄弟なんだ…
あ、前に聞いたことある気がする。
ナムジュン先輩か。
テヒョン「つまんないんだもん。」
ソジュン「つまないって、お前がやってるの授業中だろ？授業に出てればつまんなくないんですゥ。」
ソジュン先生がテヒョン君の耳を引っ張る。
テヒョン「いてっ…むぅ…」
ソジュン「とにかく、停学処分になってもしょうがねぇの。な？俺だってそりゃぁ 半年近く見てきたガキんちょを停学になんかしたくねぇけどさ。」
停学は可哀想。
もうやらせないには
テヒョン君が授業に出ればいい話だよね。
A「ソジュン先生。」
ソジュン「ん？なんだA。」
テヒョン「Aー！」
テヒョン君が私の右腕に飛びついてきた。
ナムジュン「君は確か…。」
A「もし、次やったら退学にしましょう。」
テヒョン＆ソジュン＆ナムジュン
「………えっ？？？」
私は思いっきり机を叩いた。
ソジュン「うわっ。」
A「私がこれからテヒョン君を必ず授業に出させます。見張ります。 だから今回は見逃してあげてください。」
テヒョン「A…先生！僕頑張るね！」
ソジュン先生はしばらく考えたあと
ソジュン「…はぁ…わかった。その代わり次やったらまじで退学推薦するからな！」
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作者名：たんぐん | 作成日時：2019年8月26日 22時
