兎のような ページ5
あの日からテヒョン君は何事も無かったかのように、ちょくちょく授業へ出るようになった。
出てもせいぜい体育や音楽、あとはテヒョン君の好きなソジュン先生とミンホ先生の数学と国語だけ。
でもこのテヒョン君。
なかなか強者で、人懐っこい性格からか直ぐに男子から面倒を見てもらえる立場になり…
更にはビジュアルと持ち前の愛嬌で女子からは同級生からも先輩からも毎日のように告白されているみたい。
そんなテヒョン君だが…
テヒョン「ねぇねぇ、A日本語話してよ！」
A「私が話してもテヒョン君は理解できないでしょ？」
やっぱりだ。テヒョン君とは何故かスラスラと
まるで韓国人のように話せる。
ソユン「にしても本当にAの韓国語の上達スピードは恐ろしいね。」
A「え、あ、うん。ありがとう。」
まぁソユンとも前よりはしっかり話せるようになったけど。
ソユン「テヒョンのおかげ？笑」
テヒョン「ほんと！？感謝してよ。」
テヒョン君が偉そうに笑った。
でも、本当にそうなのかもしれない。
A「テヒョン君ありが
___テヒョン、ありがとう！
__ズキッ
まただ。
頭を抑えた。
ソユン「ちょっと、大丈夫!?」
テヒョン「また？ねぇ、病院行ってみたら？」
A「だ、大丈夫…あはは。」
にしても頭痛は何度かあるけど、テヒョンありがとうって何…私の声…？
気のせいかな。
テヒョン「もう、ちゃんと自分を大切にしなきゃ！」
A「うん、ありがと。」
テヒョン『ドウイタシマシテ！』
なんか可愛い笑笑
ソユン「ん？なんか女子達が騒がしいな。」
ソユンが指を指すとドアの所で女子が群がっていた。
A「…何？」
女子1「テヒョナ〜グギが来てるよ〜！」
テヒョン「おっ、ジョングク〜入って来いよー！」
テヒョン君がそう叫ぶと女子が道を開けかき分けるように入ってくる…ジョングクと呼ばれた天使のような美少年。
ジョングク「あのさ、あの虫みたいな奴ら何とかなんないの？気持ち悪いんだけど。」
悪魔だった。
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作者名：たんぐん | 作成日時：2019年8月26日 22時
