# ページ3
釘崎「ちょっと、何か喋りなさいよ…」
それぞれが自己紹介を終わった後、野薔薇が言った。
Aが喋ろうとしないからだ。
ちなみに五条悟は任務に向かった。渋々だったが。
虎杖「大丈夫?もしかして狗巻先輩みたいな感じ?」
伏黒「呪言師ではないだろ…。」
相手の事を知らなければ、器は呪いと変わらない。
京都校が虎杖をよく知らずに殺そうとした理由が
やっと野薔薇は理解出来た。
釘崎「アンタいい加減に…!」
野薔薇が怒鳴ろうとした瞬間、教室のドアがガラガラっと開いた。
入ってきたのは2年禪院真希。
真希「よぉ、今日からって聞いてな。
元気か?私の事覚えてくれてるか?」
『まき。』
小さく、呟いた。
『覚えてるよ、真希。お姉ちゃん。』
虎杖「お姉ちゃん!?」
釘崎「喋った…!」
伏黒「やっぱりですか。禪院って言うから。」
真希はAに近づくと
視線を合わせ、ニコッと笑った。
真希「よく来たな。ここは楽しいか?」
『…うん。家と違って、全然楽しい。
…誰も、何もしないから……。』
そっと頭を撫でる姿は、血の繋がった姉妹のようだった。
実際は遠い親戚ほどだが。
釘崎「どういう事よ…家では誰かに何かされるってこと…?」
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作者名:のど飴 | 作成日時:2021年3月15日 4時