月島蛍、4歳の妹を連れて【夏合宿】

ねおき ページ8

side 澤村


合宿所の朝は少し騒がしい。



(澤村)「おい！そろそろ起きろ髭チョコ！スガも！」


(東峰)「んん"〜…あと5分……。」


(澤村)「起きろってんだろ！！」



部員は目覚めが良い人と、悪い人に別れる。


それこそ影山とか西谷はさっさと起きて早朝練に行ったり、ロードワークをしに行く。

対して3年ズはみんな目覚めが悪い。



(澤村)「日向！起きろ！！」


(日向)「ふぁ〜い…。」



そんな中、山口が月島をそろりそろりと起こしているが、等の月島は全く起きる気配なし。


それこそ大問題なのである。


月島は寝起きが最悪だ。


大声で起こすなんてことしたら、明日の朝日は拝めないかもしれないと、ガクブル状態で告げられた時は流石に驚いた。



嘘だと思って烏野だけの合宿の時、日向が月島の頬をつねって起こしたらもうその日は氷点下。



もんのすごく空気が悪かったのである。


溢れんばかりの殺意。



あの時ばかりは日向が少し可哀想だと感じた。



(山口)「つ、ツッキー…？朝だよ？」


「…。」



打つ手なし。

月島は最悪な朝を迎えると思いきや、そのにやってきた大爆弾。



『おにーちゃん？！あさだからおきないとめ！よ？』


『おにーちゃんおにーちゃんおにーちゃん！！！』


『おーーーきーーーーてぇぇぇーーー！！』




烏野一同は顔面蒼白。


あ、今日の月島の機嫌は終わったな。と誰しもが思った時、月島が目を開いた。


部屋に緊張が走る。


けれど月島から出た発言は驚きの一言で。




「…Aか………。はよ……。」


『おきて！』


「うん…。顔洗いに行こっか。」




なにこれ？！？！


妹パワー？！？！



(田中)「つ、きしまが笑った…？！」


(日向)「嘘だろ？！兄弟でこんなにも対応に差が…。」



同意。正しく同意。


妹とは、寛大な存在なのかもしれない。

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