月島蛍、4歳の妹を連れて【夏合宿】

おべんきょう ページ7

side 月島


お風呂から上がり、食堂に戻るとマネージャーに囲まれているA。


どうやらドライヤーをしてもらってるみたいだった。



(白福)「綺麗な金髪だねぇ〜。」


『ありがとう、ゆきえおねーちゃん！』


(雀田)「もう乾いたよ、あ、お兄ちゃんだ。」


『みんなありがとうございました！』



ぺこりと一礼して僕の所へ帰ってくる。


本当にできた妹だ。



けれどもそれは身内の僕には適応されないらしくて。


直ぐに『だっこ！』と言う声が聞こえた。



「うん、だっこはお勉強終わってからね。」


『きょうはなぁに？さんすう？』


「うん。今日は割り算。」



我が妹は、何度も言うが本当に賢い。



それは人間性を築くものの賢さも、

シンプルな勉学の賢さも入っていて、


総合的に賢い。


その中でも理数科目はこの歳で頭角を現していて、

理解能力は甚だ素晴らしいものだ。



数字に興味を持ったのは2歳。


そこからはウルトラマンかのように色んな知識を吸収していった。



「100円あったとして、それを10ずつ分けるとしたら何個に分けられる？」


『10！』


「正解。10円の塊が10個できるね。それで___」



毎日やるほんの30分の授業。


しかしAは本当に頭がいいのだ。


なんでも理解する。

理解できないものは理解するまで突き詰める。



(澤村)「下手すればうちのバカ4人より頭いいんじゃないか…？」


(東峰)「4歳で笑いながら割り算って…。」



その通り。

僕の妹はとてもいい子である。



『おにーちゃん！！Aあしたはりかがいい！』


「また？一昨日も昨日も理科じゃん。明日は国語。」


『えー。』

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