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ころぶ ページ39

太陽が東から南近づき始めた午前10時。



とてとてとて、と小さな足音が聞こえて

そちらを見ると、やっぱりいるAちゃん。



『あきちゃんあきちゃん。』


(木葉)「おー、どうした?」


『ころんだ。おにーちゃんは?』



姿を見ると、ほっぺたから赤い血が。

手のひらと膝にも。


随分と派手に転けたみたい。



(木兎)「うぉ?!血が出てる!!」


(赤葦)「そうですね、白福さん消毒液はありますか?」


(白福)「はいは〜い。ちょっと待って。」



しゃがんで「痛い?」と聞けば、『いたい』と。



それでも不思議と涙はこぼしていなくて。

泣かないのかよ、強いな。


消毒をしてもらっている時も、染みてて痛いのか、目をきゅっと瞑っていたけど、

決して泣きはしない。


見てるこっちが痛々しくて、体がなんというか……まぁなんかゾワッとなった。



(雀田)「はい消毒おわりー!よく頑張りました!」


『ありがとうかおりちゃん。おにーちゃんしってる?』


(小見)「烏野はいまペナルティじゃね?」


『おにーちゃんにおしえなきゃなの。』



パタパタパタ、と走って行ってしまう。



たまたまペナルティを終わらせて、入口近くで休息をしていた月島くんの前にしゃがんで。



『おにーちゃん、ころんだのよ。』


「あぁそう、どう?」


『ちゃんとたってないのに、はしったから。あしがひっかかった!』


「ふーん。気をつけな。ちなみに誰に手当してもらったの?」


『ゆきえちゃん!』



まるで業務連絡のようで。


月島くんはAちゃんを連れてありがとうのお礼を言いに来る。



(木兎)「なんかツッキーとAすげぇな!!」


(小見)「その、理由みたいなの毎回言わせてるの?」


「はぁ、本人が分かっている時だけですけどね。Aは賢いので理由を理解させた方が事故を未然に防げると医師の方から提案されたので。」



淡々と。

多分、Aちゃんは相当頭がいいんだろう。


うちの木兎よりは確実に物分りがいいぞ。



「にしても、頬。父さんに怒られるよ。」


『おとうさんに?』


「うん。きっとね。」



月島くんのズボンをきゅっと握って。


あぁ可愛い。

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設定タグ:HQ , 月島蛍 ,   
作品ジャンル:アニメ
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- 3歳なの?4歳なの?曖昧なのか? (2022年8月17日 14時) (レス) @page49 id: 1c759860fa (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これからどうやって仲直りするのかドキドキです! 楽しみにしています (2020年8月23日 13時) (レス) id: a187e33be6 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - すごく泣きそうになりました。涙腺よわくなったのかな、、ありがとうございます頑張ってください!! (2020年8月20日 23時) (レス) id: e043872dfc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 妹ものの作品を月島くんだけじゃなくて及川さんとかで書いていただけるとうれしいです! (2020年8月16日 22時) (レス) id: ecbf6df878 (このIDを非表示/違反報告)
アル - 続きが気になります!更新頑張って下さい!! (2020年8月7日 20時) (レス) id: 14f18f48ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年5月27日 18時

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