すやすや ページ34
side 山口
Aちゃんがギャン泣きしてたみたいで、
ツッキーにおんぶされてゆらゆらされているAちゃんの頬には涙のあとが。
みんなAちゃんが無事に眠りについたことに安堵している。
まぁそれもそうか。
だって俺ツッキー達の家族の次に好きって言われてるけど、グズりAちゃんは宥められないもん。
流石ツッキー、だよね。
(月島)「ご迷惑かけてすみません。」
(日向)「まぁ3歳ってこんなもんだろ！月島が来たら一瞬だったしな！」
(山口)「いつももうちょっと寝るの遅いから油断してたね、俺が着いてたらまだマシだったかも。」
いつもAちゃんが寝るのはもう少し遅くて。
だけどやっぱり旅路の疲れが出ているんだろうな。
Aちゃんは眠くても寝れない時がある子で
目を塞がれたり耳を塞がれたりとか、物理的に遮断されるとフッと寝れるタイプ。
でもそうやって寝かせた時はなんだか眠りが浅いみたいで、暫くは誰かがいないと不思議と起きちゃうんだ。
(山口)「ツッキーそろそろ変わるよ。」
(月島)「ごめん、よろしく。」
なるべく動かさずに慎重に慎重に。
背中に伝わる寝息と重さ。
愛しくて堪らないよね。
(清水)「月島、スイカいる？Aちゃんとかがさっきまで食べてたから、一応取っておいた。」
その言葉にツッキーはハッとした顔をして。
みんなならもうお分かりでしょうね。
そう、Aちゃんはスイカが苦手。
味は美味しいと言って食べるし、嫌いではないけど、すぐお腹痛くなっちゃう。
(月島)「最悪……。トイレ行かせておくんだった。」
(山口)「待ってツッキー、」
暫くスイカを食べてなかったから、実際どうなのか分からないけど、
Aちゃんお昼に食べてた分、お腹痛くなってないんだよね。
つまり大丈夫になってるかもってこと。
小さい子が成長して食べられなかったのが食べられるようになる、そんな事例沢山ある。
もしかしたら、もしかしたら。
(菅原)「え！！スイカ駄目だったの？！」
(田中)「えぇ……すげえ食べてたよな？」
いっぱい食べた、と聞いてやっぱり胸は心配でいっぱいになる。
でも心配してもどうにもならない。
どうかお腹を壊してませんように、と俺は心の中でお願いをした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 750人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雷 - 3歳なの？4歳なの？曖昧なのか？ (2022年8月17日 14時) (
レス) @page49 id: 1c759860fa (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これからどうやって仲直りするのかドキドキです！ 楽しみにしています (2020年8月23日 13時) (レス) id: a187e33be6 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - すごく泣きそうになりました。涙腺よわくなったのかな、、ありがとうございます頑張ってください！！ (2020年8月20日 23時) (レス) id: e043872dfc (このIDを非表示/違反報告)
ぽ(プロフ) - 妹ものの作品を月島くんだけじゃなくて及川さんとかで書いていただけるとうれしいです！ (2020年8月16日 22時) (レス) id: ecbf6df878 (このIDを非表示/違反報告)
アル - 続きが気になります！更新頑張って下さい！！ (2020年8月7日 20時) (レス) id: 14f18f48ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：絢 | 作成日時：2020年5月27日 18時
